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佐和周のブログ

移転価格税制の基礎

第12回 独立価格比準法(CUP法):記事まとめ

ここまで、「独立価格比準法(CUP法)」シリーズを11回にわたって見てきました。

今回は、最後にその11回分の記事をまとめてお伝えします。

 

独立価格比準法(CUP法)とは

このシリーズでは、まず、「独立価格比準法(CUP法)とは」というところを確認しました。

第1回 独立価格比準法(CUP法)をわかりやすくいうと

独立価格比準法とは、要するに「似たような取引と価格を直接比較する方法」、つまり、同種の棚卸資産に係る非関連者との取引を比較対象取引として、独立企業間価格を算定する方法でしたね。

以下の図が独立価格比準法のシンプルなイメージです。

 

独立価格比準法が使えたり、使えなかったりするケース

また、このシリーズでは、独立価格比準法(CUP法)に関係する、参考事例集やポイント集のケースを見ました。

独立価格比準法が使えるケース

まずは、そのまま独立価格比準法が使えるというシンプルなケースでした。

第3回 ケースで見る 独立価格比準法(CUP法)が使える場合

日本親会社から海外子会社への製品Aの棚卸資産の販売取引(国外関連取引)について、日本親会社からT社への製品Bの販売取引を比較対象取引として、独立価格比準法を適用しましたね。

というのも、製品Aと製品Bは、日本親会社内の製品区分が異なるだけで、性状・構造・機能等の面で同種の製品という前提条件だったので。

独立価格比準法が使えないケース

次が逆に独立価格比準法が使えないケースでした。

第5回 ケースで見る 独立価格比準法(CUP法)が使えない場合

企業側は一応比較対象取引らしきものを選定していたのですが、取引段階に差異があったり、所在地国や市場規模などが異なっていたりで、取引価格に影響を及ぼす差異がありました。

で、差異を定量的に算出して、それを調整するのも困難だったので、結局独立価格比準法は使えないと。

差異調整を行えば、独立価格比準法を使えるケース

そして、上記と同様の差異があるものの、上記とは異なり、差異調整を行えば独立価格比準法を使えるケースも扱いました。

第7回 ケースで見る 独立価格比準法(CUP法)で差異調整を行う場合

国外関連取引と比較対象取引の間に差異、具体的にいうと、①引渡条件及び②決済条件に差異がありました。

そこで、①については運賃と保険料部分を調整し、②については金利部分を調整する形で、差異調整を行いましたね。

独立価格比準法「に準ずる方法」が使えるケース

最後が独立価格比準法「に準ずる方法」を使うケースでした。

第10回 ケースで見る 独立価格比準法(CUP法)に準ずる方法を使う場合

このケースでは、比較対象取引の候補が見つからない前提になっていましたが、国外関連取引の対象になっている棚卸資産に市場価格(客観的かつ現実的な指標)がありました。

なので、その市場価格を使って、独立価格比準法に「準ずる方法」を適用しました。

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周辺知識も

これは独立価格比準法に特有の話ではないのですが、上記のケースに関係させる形で、いくつかの周辺知識もお伝えしました。

比較対象取引候補のスクリーニング

第3回に関連して、比較対象取引候補のスクリーニングについてのお話をしました。

第4回 比較対象取引候補のスクリーニング(選別作業)

差異調整

また、第7回に関連して、差異調整の意味合いをお伝えし、ついでにローカルファイルの記載事項も確認しました。

第6回 移転価格税制における「差異調整」をわかりやすくいうと

第8回 ローカルファイルの記載事項:差異調整

準ずる方法

そして、第10回に関連して、準ずる方法にも触れました。全然面白くなかったですけど。

第11回 移転価格税制における「準ずる方法」とは

移転価格税制の英語

それと、このシリーズでも、少し英語のお話をしました。

まとめると、以下のような感じです。

第2回 独立価格比準法を英語でいうと

comparable uncontrolled price methodです。

略してCUP methodですね。

第9回 移転価格税制における「差異調整」を英語でいうと

comparability adjustmentsでいいと思います。

最後に

今日はここまでです。

ちょっと別のお話をして、次からは「再販売価格基準法(RP法)と原価基準法(CP法)」シリーズに入りたいと思います。

では、では。

■移転価格税制に関するトピックの一覧はこちら

 

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