会計英語㊴ 「未収計上する」(見越計上する)を英語で
超久々ですが、「話すときに使いやすい会計英語シリーズ」です。
このシリーズ、㊳で止まっていたのですが、ちょっとキリが悪いので、とりあえず㊵までいきます。
Table of Contents
「繰り延べる」といえば…
今回は、以下の記事を書いたときに、続きで書こうとして忘れていたものです。
繰延べといえば、見越しですよね(そうか?)。
1. 「未収計上する」を英語で
ということで、「未収計上する」って英語で何というのでしょうか?
答えは…
to accrueです。
accrueの使い方
ただ、to accrueという表現自体は、どちらかというと、「見越計上する」という意味合いです。
つまり、後ろに収益(revenue)を付けるか、費用(expenses)を付けるかで意味が変わってくるということですね。
今回は「未収計上する」なので、後ろに付けるのは収益科目です。
(収益を見越計上する=未収収益を計上する)
例えば、受取利息(interest income)を後ろに付けるなら、以下のような表現になります。
(受取利息を見越計上する=未収利息を計上する)
2. 「(~が)未収計上される」を英語で
あと、to accrueは受動態で使うことも多い印象です。
要は、「(~が)未収計上される」という形で、例えば、以下のような感じです。
(収益が見越計上される=未収収益が計上される)
3. 「未収収益」を英語で
次に、話を名詞に切り替えますが、「未収収益」は英語で何というのでしょうか?
答えは…
そのままaccrued revenueでいいと思います。
もう1つ、accrued incomeという表現も見かけるので、以下の本でもその2つを訳として挙げました。
『英和・和英 海外取引で使える会計・税務用語辞典』(佐和 周 著)(Amazon)
ちなみに、accrualsで「未収勘定(または未払勘定)」です。
4. 「未収計上」を英語で
ついでにもう1つ。
「未収計上」と名詞で言いたいときは、どういう表現を使うでしょうか?
これはaccrual (of revenue)でいいと思います。
おまけ:日常生活でのaccrueの使い方
なお、上記では、accrueを他動詞として使っていますが、日常生活では、accrueは自動詞として使うことのほうが多いような気がします(例えば、以下のような感じ)。
(利息が発生する)
まあ、日常生活でaccrueという表現自体そんなに使うわけではないんですけど。
今日はここまでです。
では、では。
「(収益など)を未収計上する」
➡ to accrue (revenue / interest income)
「未収計上」
➡ accrual (of revenue)
「未収収益」
➡ accrued revenue
「(1) 単語を覚える → (2) 単語の組み合わせを覚える → (3) 英語を書く →(4) 英語で話す」の4段階に分けて、英語の勉強法(やオススメの書籍など)について書いています。
公認会計士が会計の英語を勉強したときの経過(4段階)
上記の段階に沿って、実際に私がどうやって英語の勉強をしてきたかを書いています。また、この記事の番外編では、「家出のドリッピー」的教材についても考察(?)しています。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。
『英和・和英 海外取引で使える会計・税務用語辞典』(佐和 周 著)(Amazon)