会計英語㉞ 「法人税、住民税及び事業税」&「法人税等調整額」を英語で
引き続き、「話すときに使いやすい会計英語シリーズ」です。
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頂いたご質問への回答
前回と同様、企業の方から頂いたご質問へのご回答です。
誤解を招くといけないので言っておきますが、質問は全く募集していません。雑談しづらいウェブ会議で、それが話のネタになるのであれば、喜んで受けますが。
1. 税効果関係の用語いろいろ
以前、会計英語を連投したときに、以下の記事で税効果関係の用語をまとめました。
会計英語 「繰延税金資産」&「繰延税金負債」&「繰延税金費用」などを英語で
頂いたご質問は、この記事に関するもので、「なぜ法人税等調整額がないんですか?」というものです。
2. 「法人税等調整額」を英語で
聞かれてハッとしたのですが、確かにそうですね。
答えはシンプルで、書き忘れたからです。
言い訳するなら、繰延税金費用[収益]と同じものなので、敢えて書かなかったのかもしれません。
なので、「法人税等調整額」を英語でいうと…
deferred tax expense [income]でいいと思います。
ちょっと焦って以下の本を見たのですが、そこではちゃんと和英のほうに「法人税等調整額」を入れてました。よくやった、過去の自分。
『英和・和英 海外取引で使える会計・税務用語辞典』(佐和 周 著)(Amazon)
3. 「法人税、住民税及び事業税」を英語で
気を取り直して、もう1つ、「法人税、住民税及び事業税」はどうでしょうか?
答えは…
current tax expenseでいいと思います。
deferredに対して、currentですね。
ちなみに、それぞれの税目を律儀に訳す必要はないと思います。「住民税」とか言われても、海外の人はわからないですし(税務の英語はこちら)。
今日はここまでです。
では、では。
「法人税、住民税及び事業税」
➡ current tax expense
「法人税等調整額」
➡ deferred tax expense [income]
「(1) 単語を覚える → (2) 単語の組み合わせを覚える → (3) 英語を書く →(4) 英語で話す」の4段階に分けて、英語の勉強法(やオススメの書籍など)について書いています。
公認会計士が会計の英語を勉強したときの経過(4段階)
上記の段階に沿って、実際に私がどうやって英語の勉強をしてきたかを書いています。また、この記事の番外編では、「家出のドリッピー」的教材についても考察(?)しています。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。
『英和・和英 海外取引で使える会計・税務用語辞典』(佐和 周 著)(Amazon)