インボイス制度:定期券の購入と払戻しの取扱い(JR東日本)
今週は、消費税のインボイス制度(適格請求書等保存方式)のことを書いてます。
一昨日・昨日の続きですが、今日は定期券の関係です(前提条件などは前の記事をご覧ください)。
税務通信(3746号)のJR東日本への取材記事がベースなので、正確なところはそちらをご覧ください。
Table of Contents
1. 定期券の購入
まずは定期券の購入について。
(1) 自動券売機等での購入
定期券を自動券売機等で購入する場合、その金額にかかわらず、その自動券売機等や有人窓口(みどりの窓口など)において、利用者の求めに応じて、領収書をインボイス(適格簡易請求書)として交付するとのこと(3月18日のダイヤ改正日からインボイス対応を行っているそうで、さすがだなあ)。
(2) モバイルSuicaでの購入
モバイルSuicaで定期券を購入する場合、その金額にかかわらず、モバイルSuica会員メニューサイトからインボイス(適格簡易請求書)として、利用明細書(領収書)データを交付するそうです。
2. 定期券の払戻し
次に、定期券の払戻しですが、利用開始後に定期券等の払戻しが行われる場合は、売上に係る対価の返還等として有人窓口(みどりの窓口)で適格返還請求書を交付するとのこと。
これが私の探していた情報です。
なお、利用開始前の定期券の払戻しは、売上に係る対価の返還等に該当しないため、適格返還請求書は交付されないみたいです。
取材をしてくださった記者の方、ありがとうございました!
今日はここまでです。
では、では。
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佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。