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会計英語① 「会計処理する」&「会計処理」を英語で

今週の残りは、少しだけ会計に関する英語のお話です。

税務に関する英語については、月刊『国際税務』さんや週刊『税務通信』さんで連載があるのですが、会計の英語については書籍(以下)だけで連載はないので、ブログで少し書いてみようと思います。

 

話すときに使いやすい会計英語

で、どんなことを書くかですが、「話すときに使いやすい会計英語シリーズ」ということで、普通に喋るときに使いやすい英語にしようと思います。

例えば、メールなどでちゃんとした会計の英語を書くときには、IFRSの基準書などを見て、適切な表現を選択する必要があります。逆にいうと、そういう基準書を普段から見ておけば、ちゃんとした会計の英語が書けるようになるはずです。

一方で、現地の人とミーティングをしたり、電話で話したりするときには、そこまで堅苦しい表現は使わず、割とわかりやすい表現を使っているのではないでしょうか。少なくとも私はそうです。

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1. 「会計処理する」を英語で

いきなりですが、「会計処理する」って英語で何というでしょうか?

答えは…

to account forが一番しっくりきます。

でも、これだけでは、話すときには使いづらいですよね。 

2. 「AはBとして会計処理される」を英語で

1つの例ですが、日本語だと、「AはBとして会計処理される」というような言い方をよくします。

例えば、「その差額はのれんとして会計処理される」と英語で言いたい場合、このaccount forを使って、どのように表現できるでしょうか?

account forの使い方

色々と言い方はありますが、こういう局面で使いやすいのが、以下の表現です。

A is accounted for as B.
(AはBとして会計処理される)

のれんの例でいうなら、以下のような使い方になります。

The difference is accounted for as goodwill.
(その差額はのれんとして会計処理される)

たぶんみんなそうですが、使う英語にはクセのようなものがあり、この表現については、私が好んで使っているという程度のものです。なので、ベストな表現かどうかはわからないのですが、これで通じなかったことはないです。

ちなみに、これは「測定」の話なので、ちゃんとした会計の英語で言うのであれば、Goodwill is measured as the difference between …(のれんは…の差額として測定される)のような言い方のほうが正しいんでしょうね。

それと、上記では「差額」をdifferenceと訳してますが、こういう表現も、知っておくと地味に便利だと思います。

account forには別の意味も

そうそう、account for自体には色々な意味があって、数字が関わる文脈でいうと、「占める割合」を示すときにも使います。

例えば、こんな感じです。

Sales of Product A account for 50 percent of total sales.
(製品Aの売上が全体の売上の50%を占める)

account forで会計処理の説明をしたいときには、こういうのと誤解されないように気を付けないといけないですね。

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3. 「会計処理」を英語で

ついでにもう1つ。

会計処理」と名詞で言いたいときは、どういう表現を使うでしょうか?

しっくりくる訳はないのですが、私はaccounting treatmentという表現を使っています(以下の本でも、和英ではその表現にしました)。

 

どちらかというと、「会計上の取扱い」というニュアンスなので、能動的な「会計処理」という表現とはちょっと違うのかもしれませんが、まあだいたいで。

ちなみに、「~に関する会計処理[会計上の取扱い]」と言いたい場合、セットで使う前置詞はforです。

accounting treatment for A
(Aに関する会計処理[会計上の取扱い])

例えば、以下のような感じですね。

accounting treatment for goodwill
(のれんに関する会計処理)

今日はここまでです。

では、では。

【今回の表現】
「会計処理する」
➡ to account for
「AはBとして会計処理される」
➡ A is accounted for as B
「Aに関する会計処理[会計上の取扱い]」
➡ accounting treatment for A

 

 

■会計英語の記事一覧はこちら

 

■会計英語の勉強法に関する記事はこちら
会計・税務の英語の勉強法-4段階で必要なスキルを考える

「(1) 単語を覚える → (2) 単語の組み合わせを覚える → (3) 英語を書く →(4) 英語で話す」の4段階に分けて、英語の勉強法(やオススメの書籍など)について書いています。

公認会計士が会計の英語を勉強したときの経過(4段階)

上記の段階に沿って、実際に私がどうやって英語の勉強をしてきたかを書いています。また、この記事の番外編では、「家出のドリッピー」的教材についても考察(?)しています。

 

この記事を書いたのは…
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら

 

 

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