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インボイス制度:登録番号(T+法人番号)とローマ字のTの謎

前回に引き続き、消費税のインボイス制度(適格請求書等保存方式)についてです。

0. 要点

適格請求書に記載すべき「登録番号」とは、適格請求書発行事業者が適格請求書発行事業者登録簿に登載される際に付与される番号のことで、要は、インボイス制度の下での新しい登録番号です。法人の場合、この登録番号は、法人番号(数字 13 桁)の頭に「T」を付けたものになります。

 

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1. 登録番号とは

適格請求書には、「登録番号」を記載する必要があります(詳細については、こちら)。

ここでいう「登録番号」とは、適格請求書発行事業者が適格請求書発行事業者登録簿に登載される際に付与される番号のことです。

つまり、インボイス制度の下での新しい登録番号ということです。

2. 登録番号はもうわかる

ただ、実際のところ、法人ならすでに登録番号はわかります

これは、通達(消費税の仕入税額控除制度における適格請求書等保存方式に関する取扱通達)において、適格請求書発行事業者登録簿に登載する登録番号が以下によることとされているためです。

(1) 法人(法人番号を有する課税事業者)の場合
「T」+法人番号(数字 13 桁)

(2) 個人事業者等((1)以外の課税事業者)の場合
「T」+数字 13 桁
…この13桁の数字は、マイナンバー(個人番号)とは異なるものです

登録番号については、個人はまだわからないけど、法人はもうわかるってことですね。

3. 登録番号の記載イメージ

ちなみに、Q&A(消費税の仕入税額控除制度における適格請求書等保存方式に関するQ&A)では、登録番号の記載例として、以下が示されています。

・ T1234567890123
・ T-1234567890123
※  請求書等への表記に当たり、半角・全角は問いません。

いや、あまり情報価値はないんですけど。

ちなみに、適格請求書には、「適格請求書発行事業者の氏名または名称及び登録番号」を記載する必要がありますが、これを取引先コードなどで代用することも可能です(通達にそう書いてあります)。

Q&Aでは、もうちょっと具体的に書いてあって、「登録番号と紐付けて管理されている取引先コード表などを、適格請求書発行事業者と相手先の間で共有しており、買手においても取引先コードから登録番号が確認できる場合」は、取引先コードの表示でOKとされています。

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4. え? ローマ字のT?

個人的にはそれよりも重要な話。

登録番号については、法人も個人も「T」を付けます。

この点、1つどうしても気になることがあるのですが、通達には「ローマ字の大文字T」って書いてあるんです(以下が抜粋です)。

(登録番号の構成)
2-3 適格請求書発行事業者登録簿に登載する登録番号…は、次の区分に応じ、それぞれ次によるものとする。
(1) 法人番号を有する課税事業者  法人番号…及びその前に付されたローマ字の大文字Tにより構成されるもの
(以下略)

(下線は追加)

でも、Tって、アルファベットであって、ローマ字ではないですよね? 例えば、TAなら、「た」のローマ字表記だと思うのですが。

「ローマ字の大文字T」、今後盛り上がってきそうな気がします(知らんけど)。

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5. いま使っている請求書に登録番号を記載する場合

ちなみに、法人の場合、登録番号がわかるので、もうインボイス制度導入後の(適格)請求書等のフォーマットも作れることになります。

この点、Q&Aでは、適格請求書等保存方式の導入前(令和5年9月 30 日以前)に登録番号が通知された場合、現状の請求書(区分記載請求書等)に登録番号を記載しても差し支えないことが明記されています。

要は、現状の仕入税額控除の要件としては、区分記載請求書等の記載事項が記載されているかどうかが重要であり、「登録番号という+αの情報が記載されていたとしても構わない」ということです。

その意味では、たぶん通知前でも同じことなんでしょうね。

今日はここまでです。

では、では。

■インボイス制度に関する記事の一覧はこちら

 

インボイス制度に関するオススメの書籍です(私の本ではないです。紹介記事はこちら)。

 

この記事を書いたのは…
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら

 

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