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会計英語⑲ 「決算整理仕訳」を英語で

引き続き、「話すときに使いやすい会計英語シリーズ」です。

前回は、「修正仕訳」の訳として、私はcorrecting entryのほうが好きで、adjusting entryはイマイチじゃないか、というお話をしました。

今回は、そのお話の続きです。

 

1. 「決算整理仕訳」を英語で

その理由として、「修正仕訳」をadjusting entryと訳すと、「紛らわしいから」とお伝えしたのですが、何と紛らわしいかというと、「決算整理仕訳」です。

つまり、「決算整理仕訳」についても、英語では…

adjusting entryという表現を使うことがあります。

いつもどおり、makeとセットにすると、以下のような感じですね。

to make an adjusting entry
(決算整理仕訳を行う)
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2. 監査の文脈では

これ、監査法人に勤めていると、adjusting entry はたぶんエラーを修正するという意味の「修正仕訳」の意味で使うことが多いんじゃないかと思います。

昔の人はAJE、AJEと言う気がしますが、これはadjusting journal entryの略だと思います(歴史には詳しくないので、適当です)。

3. 経理の文脈では

でも、普通に海外の経理の人たちと話していると、adjusting entryは、「決算整理仕訳」の意味で使われることも多いと思います。

例えば、What are adjusting entries?と聞いてみてください。

そうすると、人によっては、accrual, depreciation, and allowances (未収・未払計上、減価償却、引当)みたいな答えが返ってきます。

なので、そういう誤解を招かないよう、「修正仕訳」は敢えてcorrecting entryという表現を使ってます。

correctと言えば、「もとが間違っていること」が明らかなので、「ああ、訂正してんだな」というのがわかりやすいということです。

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4. 「決算整理仕訳」を他の言い方で

ということは、決算整理仕訳を表現したいときにも、逆にadjusting entryだと紛らわしい可能性があるってことですね。

じゃあ、他にどういう表現があるかですが、year-end adjustment という表現もあります。これだと、決算のときにやるものなので、あんまり誤解は招かないんじゃないでしょうか。

まあ、決算整理仕訳という日本語自体、あんまり使われない気がしますが。。。

いずれにしても、会話でのコミュニケーションなら、言葉をどんどん継ぎ足していけば、誤解はすぐに解けるはずなので、言いたいことをちゃんと伝えるための努力が必要だと思います。

今日はここまでです。

では、では。

【今回の表現】
「決算整理仕訳」
➡ adjusting entry(またはyear-end adjustment)
「決算整理仕訳を行う」
➡ to make an adjusting entry

 

 

■会計英語の記事一覧はこちら

 

■会計英語の勉強法に関する記事はこちら
会計・税務の英語の勉強法-4段階で必要なスキルを考える

「(1) 単語を覚える → (2) 単語の組み合わせを覚える → (3) 英語を書く →(4) 英語で話す」の4段階に分けて、英語の勉強法(やオススメの書籍など)について書いています。

公認会計士が会計の英語を勉強したときの経過(4段階)

上記の段階に沿って、実際に私がどうやって英語の勉強をしてきたかを書いています。また、この記事の番外編では、「家出のドリッピー」的教材についても考察(?)しています。

 

この記事を書いたのは…
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら

 

 

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