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会計英語⑥ 「測定する」&(時価で)「評価する」を英語で

引き続き、「話すときに使いやすい会計英語シリーズ」です。

 

「評価する」ってどういう意味?

会計の話をするときに、「評価する」という用語はよく使います。

例えば、話し言葉では「取得原価で評価する」とか、「時価で評価する」とか言いますよね。

これは企業価値の「評価」のようなvaluationとは意味合いが異なります。

多分ですけど、正しくは「評価する」じゃなくて、「測定する」なんでしょうね。

でも、「時価で測定されます」とか喋ってると、ちょっと堅苦しくて浮いてしまうので、軽く「時価評価ですね」みたいに言っている気がします。それでも一般社会では余裕で浮きますけど。

1. 「測定する」を英語で

では、「測定する」って英語で何というのでしょうか?

答えは…

to measureです。

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2. 「評価する」を英語で

そう考えると、上記のような文脈での「評価する」は、to measureと訳すのが一番良さそうです。

じゃあ、例えば、「取得原価で評価する」とか「時価で評価する」を英語でいうときは、どんな表現を使うでしょうか?

例:「取得原価で評価する(される)」を英語で

まず、「取得原価で評価する」のほうから。

いきなり受動態で行きますが、以下のような感じです。

A is measured at cost.
(Aは取得原価で評価される)

取得原価」はシンプルにcostでOKです。

でも、こういう表現って、ほんとよく使います。例えば、以下のような感じですね。

Investment property is measured at cost (less accumulated depreciation).
(投資不動産は取得原価(から減価償却累計額を控除した価額)で測定される)

訳では、思わず「測定される」と書きましたが、話し言葉では「評価される」って言いますよね。

例:「時価で評価する(される)」を英語で

次に、「時価で評価する」のほうです。

まず、「時価」はたぶん「公正価値」でいいので、fair valueです。

at fair valueもat costと同じくらいよく使います。

なので、「時価で評価する(される)」については、受動態で以下のような感じです。

B is measured at fair value.
(Bは公正価値で評価される)
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3. 「測定」&「評価」を英語で

ついでに名詞形です。

測定」や(この文脈での)「評価」を英語で何というのでしょうか?

答えは…

measurementでいいと思います。

ちなみに、「価値算定」みたいなニュアンスでの「評価」はvaluationです。

以下の書籍にもそんな感じで書いてます。

 

まずは日本語の意味を考えよう

「時価評価する」の「評価する」を英訳する場合、「計上する」のときと同じく、まずは日本語の意味をちゃんと考えて、それに合った英語を探す感じだと思います。

「評価する」は、例えば、to valueと訳せますが、これは上記の文脈でいう「評価する」とはちょっと違いますよね。

なので、「評価する」→「測定する」→”to measure”という感じでいいんじゃないでしょうか。

今日はここまでです。

では、では。 

【今回の表現】
「Aを評価する[測定する]」
➡ to measure A
「Aは取得原価で評価される」
➡ A is measured at cost.
「Bは公正価値で評価される」
➡ B is measured at fair value.

 

 

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■会計英語の勉強法に関する記事はこちら
会計・税務の英語の勉強法-4段階で必要なスキルを考える

「(1) 単語を覚える → (2) 単語の組み合わせを覚える → (3) 英語を書く →(4) 英語で話す」の4段階に分けて、英語の勉強法(やオススメの書籍など)について書いています。

公認会計士が会計の英語を勉強したときの経過(4段階)

上記の段階に沿って、実際に私がどうやって英語の勉強をしてきたかを書いています。また、この記事の番外編では、「家出のドリッピー」的教材についても考察(?)しています。

 

この記事を書いたのは…
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら

 

 

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