インボイス制度:飲食店の領収書が適格請求書かどうかのチェック
今週は、消費税のインボイス制度(適格請求書等保存方式)がテーマです。
あんまり難しい話じゃなくて、研修の際に頂いたご質問(素朴な疑問)のことを書いています。
Table of Contents
1. 飲食店の領収書
今回は、「飲食店の領収書が適格請求書かどうか、誰がチェックするんですか?」というご質問です。
営業部門の方から頂いたものです。
これは「わかりません」と即答しました(笑) 部署間の争いからは距離を置くスタンスなので。
2. なぜか微妙な空気に→経理部門の大変さを実感
「お答えできるのは、『チェックが必要』という点までなので、『誰かやるか』は企業内で決めてください」と補足したところ、質問された方はなぜか怪訝な表情でした。
何かおかしいということに気付いたものの、私も「?」となって、お互いに顔を見合わせていたのですが、質問者の方がおもむろに「先に聞いたほうがいいですか、それともお会計のときに聞くものですか?」と追加質問されて、やっと意味が分かりました。
ちなみに、このとき、参加者の半分くらいの方は爆笑されていましたが、残り半分くらいの方は同じ疑問を持っておられるようでした(あくまでも私の印象です)。
経理部門の皆さんは普段、啓蒙活動(?)で大変な思いをされてるんだろうなあと思い知りました。
3. 領収書のチェック方法
一応、適格請求書には登録番号が記載されていて、国税庁のウェブサイトで「適格請求書発行事業者かどうか」をチェックできるという点はお伝えしました(詳細はこちら)。
でも、適格請求書に該当しない領収書をもらうリスクを考えると、お店に入ったときに登録番号を聞いて、その場で国税庁のサイトをチェックするというのもアリかもしれません。出禁になるかもしれないですけど(笑)
今日はここまでです。
では、では。
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佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。