会計英語⑦ 「費用が発生する」&「損失が発生する」を英語で
今日からまた「話すときに使いやすい会計英語シリーズ」を始めます。
会計の英語については雑誌での連載を持っていないので、普通に喋るときに使いやすい英語ということで、このブログでコツコツ書いています。
Table of Contents
1. 「費用が発生する」のか「収益が発生する」のか
会計の世界では、「~が発生する」という言い方をすることは多いと思います。「費用が発生する」とか、喋っているときなら「収益が発生する」とも言いますね。
この「発生する」って英語で何というんでしょうか?
答えは…
費用のときと収益のときで言い方が違います。
2. (費用や損失が)「発生する」を英語で
今回は費用や損失のほうを見てみたいと思います。
費用や損失について、「発生する」を英語でいうと…
to be incurredでいいと思います。
3. 「費用が発生する」を英語で
このincurって単語、日本人には使いにくい単語なんですよね。少なくとも私にはそうです。
意味としては、「~(負債・損失など)を負う」ということになりますが、何か訳がしっくりこない感じで。
to incurはちょっと使いづらい
incurを使って、「費用が発生する」を能動態の形で言おうとすると、以下のような形になります。
(会社で費用が発生する)
たぶんこれでいいと思うのですが、何かイマイチな響きですね。
to be incurredのほうが使いやすい
個人的には、受動態でto be incurredの形にして、以下のように表現したほうが自然な感じがします。
(費用が発生する)
incurの意味から考えると、「費用が(会社に)負担される」という言い方にする必要があるってことです。
4. 「損失が発生する」を英語で
もう1つ、「損失が発生する」ですが、これは能動態でも違和感ないです。
(会社で損失が発生する)
もちろん、受動態で以下のような形でもOKです。
(損失が発生する)
まとめると
まとめると、「発生する」を英語でいう場合、費用のときと収益のときで表現が違いますが、費用や損失の場合はto be incurredでいいってことですね(「収益が発生する」のほうはこちら)。
今日はここまでです。
では、では。
「費用が発生する」
➡ An expense is incurred.
「損失が発生する」
➡ A loss is incurred.
「(1) 単語を覚える → (2) 単語の組み合わせを覚える → (3) 英語を書く →(4) 英語で話す」の4段階に分けて、英語の勉強法(やオススメの書籍など)について書いています。
公認会計士が会計の英語を勉強したときの経過(4段階)
上記の段階に沿って、実際に私がどうやって英語の勉強をしてきたかを書いています。また、この記事の番外編では、「家出のドリッピー」的教材についても考察(?)しています。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。
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