第6回 ローカルファイルの記載例:機能及びリスクの整理表
引き続き「国外関連取引の内容等の検討」シリーズです。
ここまでは、比較可能性分析にあたって、自社及び国外関連者の「機能及びリスク」を事前に分析しておくことが大前提になるということをお伝えしてきました。
で、「機能とは?」、「リスクとは?」というのを具体的にご確認頂けるよう、例示集(国税庁 「独立企業間価格を算定するために必要と認められる書類(ローカルファイル)作成に当たっての例示集」)や作成サンプル(国税庁 「同時文書化対応ガイド ~ローカルファイルの作成サンプル~」)を見てきました。
Table of Contents
1. 機能及びリスクの整理表
今回は、機能及びリスクに関するまとめです。
機能及びリスクの整理表というものを作るのですが、これはシンプルに、「自社と国外関連者のどっちが機能を果たしていて、どっちがリスクを負担しているか」をまとめたものです。
つまり、「機能及びリスク」という観点からの全体像といえます。
2. 機能の整理表
まず「機能」のほうから行きますが、例示集では、国外関連者が製造業の場合と販売業の場合の2パターンの整理表が示されており、作成サンプルのほうも1つ例示があります。
(1) 例示集における機能の整理表(製造業)
まずは、例示集の製造業のパターンです。
(2) 例示集における機能の整理表(販売業)
続いて、例示集の販売業のパターンです。
(3) 作成サンプルにおける機能の整理表
最後に、作成サンプルの例です。
これで機能の整理表はおしまいです。
3. リスクの整理表
次に「リスク」のほうです。例示集はちょっと無気力な感じですが、作成サンプルのほうは充実しています。
(1) 例示集におけるリスクの整理表
まずは例示集のほうです。
(2) 作成サンプルにおけるリスクの整理表
続いて、作成サンプルのほうです。
今日はここまでです。
では、では。
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