土日にオススメの書籍紹介:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』
このブログでは、不定期でオススメの本をご紹介しています。
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今回は『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』です
今回は、平日用ではなく土日用ということで、『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』という本(改訂版のほう)です。
タイトルからもわかるとおり、受験生向けの本です。
ただ、この記事は、受験生に向けて書いているわけではありません(受験生にもオススメですけど)。
なぜ受験生以外にもオススメなのか
このブログでは、「話すときに使いやすい会計英語」シリーズということで、色々な英語表現を書いていますが、この本はそのシリーズと親和性が高いです。
(1) 日常会話で使える単語が多い
順番にご説明すると、まず、海外とのやり取りがメールのみであれば、使う英語表現は限られると思います。
一方で、例えば、電話で話したり、現地に行ったりということがあれば、もう少し幅の広い表現が必要になってきます。『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』は、そういうときのために、効率的に単語・熟語を積み上げるのに使えそうな本だということです。
というのも、この本の場合、大学受験のためだけではなく、日常会話や仕事でも「使える」単語(や熟語)の割合が極めて高いと思います(私の個人的な印象に過ぎませんが)。
(2) ジャンルごとに単語が整理されている
また、ジャンルごとに単語が整理されているので、この点も会話で使うときに便利です。
例えば、「証明・見積り」というジャンルでは、「証明」っぽい動詞でいうと、proveとか、demonstrateとか、illustrateとか。「見積り」っぽい動詞のほうは、まんまですが、estimateとかunderestimateとか。ついでに関連する名詞も載ってたりします。
会話では、繰り返し同じ単語を使うと不自然になるので、複数の似たような単語を整理して覚えておく必要がありますが、この本はそういう整理にも使えるということですね。
(3) 読むのに抵抗が少ない
あとは、さすがに大人だと、すでに知っている単語・熟語も多いはずです。
書いてある単語の10割がわからない本は読む気にならないですが、6~7割わかる本だと、読むのにも抵抗が小さいのではないでしょうか。
有名私大の過去問で撃沈
そういえば、私は最近、某有名私大の英語の過去問を軽く解く機会があったのですが(何をやっているのか)、並べ替え問題でうまく並べ替えられず、下線部の誤りを見つける問題で誤りを見つけられませんでした。長文はさすがに読めるのですが、選択肢からは正しいと思われる答えが見つからず、「これ、自分なら落ちるかもな」と思いました。これを解いている受験生、偉いなあと。
私を基準にする意味は特にないのですが、社会人がそういう英語を学んでも仕方ないと思います。「うわー、イギリスから来たメール、語順がバラバラだから、今から並べ替えないと…」とか、「えー、アメリカから来たメール、下線部分がめっちゃ微妙に間違ってるやん」とか、そういう状況はまずないですし。普通に使う知識ではないってことで。
この『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』という本をオススメするのは、そのあたりの心配がない(社会人が使えない知識を詰め込んでしまう可能性が低い)からです。
そして、「鉄緑会」という謎の組織。普通に生活していれば、まず関わることのない人たちが行くところですね。鉄緑会出身の人に会ったことはあっても、現実に存在する組織なのかについては定かではないです。しかも、鉄緑会の「鉄壁」。堅そうですね(棒)。
私が高校生のときに使っていた本
私が高校生のときは、まだこの本はなかったので、『試験にでる英単語』という本を使っていました。
これも結構使える単語は多いと思っていました。が、『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』のほうが総合力で見て上だと思います。
2つの本で同じ単語を扱っていることも多いですけど。
なぜ土日にオススメか
ちなみに、なぜこの本が土日にオススメかというと、平日の通勤時間やお昼休憩時などに読んでいると、「え? 今から東大目指すんですか?」みたいな、あらぬ誤解を招いてしまうリスクがあるからです。
鉄緑会という組織と関係があると思われても困りますしね(知らんけど)。
あとは子供の受験勉強の苦労がちょっとわかって、理解のあるお父さん・お母さんに近付けるかもしれません。逆にウザがられるかもしれないですが、それは個々の関係性によるので、この本に責任はないような気もします。
最近はちょっと忙しく、仕事のことを書く気にならなかったので、この本を選びました。
今日はここまでです。
では、では。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。