会計英語 「立替金」を英語で
今日は、以下の書籍から、会計に関する英単語を抜き出しています。
Table of Contents
1. 立替金を英語で
「立替金」って英語で何というのでしょうか?
上記の書籍に書いたのは…
payment on behalf of~という表現です。
これって、あんまり英訳が思いつかなかったのですが、とりあえず何か書かないといけないので、無理矢理ひねり出した記憶があります。
用例
上記の書籍には、用例として、以下を書きました。
(親会社が支払う子会社のための立替金)
on behalf ofのニュアンス
on behalf ofって、普段の会話でもよく使いますが、「~の代わりに、~の代理で」って意味です。
誰かの代わりに支払っているので、日本語でいう「立替金」のニュアンスです。
あんまりいい英訳ではないですね。
2. receivablesで立替金を表現できるか
その他の表現を探してみると、立替金は「債権」なので、広い意味ではreceivablesです。
なので、「立替金」を、trade receivables(売掛債権)以外のother receivablesに含めるのはアリだと思います。
3. 従業員立替金を英語で
もう少し具体的な立替金について考えてみます。
会社が従業員のために一時的に立替払いを行った場合、「従業員立替金」などの勘定科目で処理することがあります。
この「従業員立替金」は英語で何というでしょうか?
私はreceivables from employeesと訳しています。
「従業員に対する債権」というニュアンスですね。
advanceという表現はどうか
ちなみに、勘定科目としては、employee advancesに(日本でいう)「従業員立替金」が含まれていることもあります。
ただ、advance(s)って、もともとその人に渡すべきものを「事前に」渡すだけなので、あんまり「立替金」というニュアンスではないような気がします。
上記の書籍でも、advanceの名詞としての意味は、「前金、前渡し」と書きました。
4. 立替費用(立替経費)を英語で
おまけですが、立替金の関係では、out of pocket expensesという表現もあります。
これについては、上記の書籍では「立替費用」と訳しました
コンサルティングとかやっている会社などでは、自社が先に費用を立替払いしておいて、他社からそれを払い戻してもらうという会社間のやり取りがあると思いますが、out of pocket expensesは、そういう意味合いでの「立替金」になりそうですね。
ただ、out of pocket expensesという表現は、従業員などの個人が会社のために立て替えた費用のイメージも強い気がします(つまり、従業員立替金の逆)。要は、会社の立場で見ると、「立替金」ではなく、「(未払)費用」になる可能性もあるということですね。
結局のところ
結局のところ、特に勘定科目としての「立替金」を英訳したときに、1語でしっくりくる英語はないような気がします。
「こんなふうに訳したら?」みたいなのがあったら、ぜひ教えてください。
では、では。
「(1) 単語を覚える → (2) 単語の組み合わせを覚える → (3) 英語を書く →(4) 英語で話す」の4段階に分けて、英語の勉強法(やオススメの書籍など)について書いています。
公認会計士が会計の英語を勉強したときの経過(4段階)
上記の段階に沿って、実際に私がどうやって英語の勉強をしてきたかを書いています。また、この記事の番外編では、「家出のドリッピー」的教材についても考察(?)しています。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。