会計英語⑭ 「借方残高」&「貸方残高」を英語で
引き続き、「話すときに使いやすい会計英語シリーズ」です。
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今までは動詞ばっかりでした
ここまで書いてきて気づいたのが、「これ便利だよな」と思う表現が、「動詞」に偏っているということです。
おそらく、名詞は辞書的なものを引けば、そんなに困らないと思います。以下の本も単語の選択は基本名詞ですし、名詞に限って言えば、ウェブ上にもいっぱい情報があると思います。
一方で、特に話すときには、名詞とセットになる動詞の選択に困ることがあるので、そういう趣旨で動詞を選んできたのではないかと思われます(自分で選んだんですけど)。
ただ、動詞ばっかりもイマイチなので、今回は名詞っぽいものをひねり出してみました。
1. 「残高」を英語で
早速始めますが、「残高」って英語で何というのでしょうか?
答えは、balanceです。
前回も触れましたし、日本語でもバランス・シートというので、これはいいんじゃないでしょうか。
もうちょっとだけ付け加えると、「勘定残高」なら、account balanceです。
まあ、そのままですね。
2. 「借方残高」を英語で
じゃあ、「借方残高」はどうでしょう?
勘定によっては、借方に行ったり貸方に行ったりするので、どちら側にあるのか、明示したいときってありますよね。
答えは、debit balanceです。
debitは「借方」という意味なので、これもまんまですね。
3. 「貸方残高」を英語で
もう1つ、「貸方残高」はどうでしょうか?
これはcredit balanceでOKです。
creditは「貸方」という意味です。
4. haveとセットで使いやすい
せっかくなので、どういうふうにdebit balanceやcredit balanceという表現を使うかですが、私が話すときは、以下のような使い方をすることが多いです。
(買掛金は100ユーロの貸方残高です)
haveは万能で、使い方として正しくなくても、だいたい意味が通じるのがいいところです。
そのhaveを使って、後ろに「of+金額」をくっつける感じですね。
(【勘定科目】は【金額】の借方/貸方残高です)
聞いてしまえばなんてことはないのですが、普通のことを普通に言いたいときに使える表現だと思います。
今日はここまでです。
では、では。
「残高」
➡ balance
「勘定残高」
➡ account balance
「借方残高」
➡ debit balance
「貸方残高」
➡ credit balance
「(1) 単語を覚える → (2) 単語の組み合わせを覚える → (3) 英語を書く →(4) 英語で話す」の4段階に分けて、英語の勉強法(やオススメの書籍など)について書いています。
公認会計士が会計の英語を勉強したときの経過(4段階)
上記の段階に沿って、実際に私がどうやって英語の勉強をしてきたかを書いています。また、この記事の番外編では、「家出のドリッピー」的教材についても考察(?)しています。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。
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