セミナー報告:「資本コストや株価を意識した経営の考え方」(日本監査役協会主催セミナー)

久しぶりの更新です。
少し前になりますが、5月30日、日本監査役協会(関西支部)さんの主催セミナーで講演させて頂きました。
ご参加くださった監査担当役員の皆さま、事務局の皆さま、本当にありがとうございました。
Table of Contents
「資本コストや株価を意識した経営の考え方」
テーマは「資本コストや株価を意識した経営の考え方 ~監査役員が押さえるべきコーポレート・ファイナンスの基礎知識~」でした。
そのタイトルどおりなのですが、2023年3月の東証による要請(「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」)をベースにして、コーポレート・ファイナンスに関する様々な用語(ROIC・ROE・WACC・株主資本コスト・PER・PBR等々)の意味合いなど、最低限の知識をコンパクトにまとめ、できるだけわかりやすい言葉でお伝えしたつもりです。
内容としては、だいたい以下の書籍と同じです。
50テーマ&100キーワードでわかる一通りコーポレート・ファイナンス(佐和 周 著)
事前に脅される
このテーマは、事務局の方からのご提案だったのですが、当初は「参加者は3人くらいかもしれません」と脅されていました(笑)
でも、脅されるまでもなく、「こういう周辺知識をわざわざ聞きに来られるのかなあ」という漠然とした不安はありました。個人的には「コーポレート・ファイナンスの考え方は普通に企業の意思決定に影響を及ぼすので、取締役の職務執行を監査する監査担当役員としても一定の知識は求められる」という感覚はあったのですが、人それぞれですもんね。
蓋を開けてみると満席御礼だったので、テーマとしては当たりだったんだろうと思いますし、企画された事務局の方の慧眼に感服しています(脅さないでほしかったけど)。
対面セミナー
いつも言っている気がしますが、やっぱり対面セミナーは楽しいです。
監査役協会さんのセミナーは、常に雰囲気がいいというのも大きな要因ですけど。
対面セミナーだけは、ご依頼いただける限り、続けていきたいなと思っています。
配信があります
このセミナーは動画配信もあります(以下のリンク)。
【動画配信】応用講座「資本コストや株価を意識した経営の考え方 ~監査役員が押さえるべきコーポレート・ファイナンスの基礎知識~」
内容としては以下のような感じです。
…政策保有株式・余剰資金・事業ポートフォリオの見直しなど
2.資本コストの考え方
…株主資本コスト・加重平均資本コスト(WACC)・資本構成など
3.資本収益性を示す指標の見方
…ROE・ROIC・資本コストとの比較(エクイティ・スプレッドなど)
4.株主還元(配当や自社株買い)の考え方
…配当性向・DOE・自社株買いとROEの関係など
5.PER・PBRなどの株価指標の見方
…企業価値・DCF法・「PBR=ROE×PER」など
見どころとしては、やはり私の「すべり芸」とそれに対する監査役さんの「失笑」だと思います。ほんと癖になります。
ブログの更新
最近忙しかったのと、草むしり検定5級のことが気になっていて、全然ブログの更新ができていませんでした。
少しヒマになっても、なかなかブログを更新する気力はわかない気がしますが、何冊か面白い本を読んだので、またそういうのを紹介できればと思っています。
あとは、この上期は新しいお客さんのところに伺ったので、その都度(私のお仕事について)色々と説明をしたことをFAQにまとめたいと思っています(省力化のために)。
そんな感じです。
では、では。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。社外監査役(東証プライム&スタンダード上場企業)。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。