会計英語⑰ 「過大計上する」&「過少計上する」を英語で
引き続き、「話すときに使いやすい会計英語シリーズ」です。
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今回は動詞に戻る
最近名詞が続いたので、今回は動詞にします。
会計処理にはエラーがつきものなので、ある勘定を過大計上したり、過少計上したり、ということは日常的に起こり得ます。今日はこのテーマでいきます。
1. 「過大計上する」を英語で
まず「過大計上する」のほうですが、英語でどう表現したらいいでしょうか?
答えは…
to overstateでいいと思います。
(A勘定を過大計上する)
意図的に過大計上するのはヤバいやつなので、受動態にして責任の所在を不明確にするのがポイントです。
例えば、以下のような表現です。
(A勘定は過大計上されている)
overstatedというのは、イメージとしては、more than it should beということですね。
2. 「過少計上する」を英語で
じゃあ、「過少計上する」のほうはどうでしょう?
答えは…
to understateです。
(B勘定を過少計上する)
同じように受動態で表現すると、以下のような感じです。
(B勘定は過少計上されている)
このto be overstatedとか、to be understatedというのは、形容詞的に使えるということで、非常に使いやすい表現だと思います。
3. 「過大計上」&「過少計上」を英語で
動詞→形容詞っぽいものと来たので、次は名詞です。
「過大計上」と「過少計上」はそれぞれ英語で何というでしょうか?
答えは…
overstatement(過大計上)とunderstatement(過少計上)です。
文脈としては、「修正仕訳」という表現とセットで使うことも多いですね。この点は次回見てみたいと思います。
今日はここまでです。
では、では。
「A勘定を過大計上する」
➡ to overstate Account “A”
「過大計上」
➡ overstatement
「B勘定を過少計上する」
➡ to understate Account “B”
「過少計上」
➡ understatement
「(1) 単語を覚える → (2) 単語の組み合わせを覚える → (3) 英語を書く →(4) 英語で話す」の4段階に分けて、英語の勉強法(やオススメの書籍など)について書いています。
公認会計士が会計の英語を勉強したときの経過(4段階)
上記の段階に沿って、実際に私がどうやって英語の勉強をしてきたかを書いています。また、この記事の番外編では、「家出のドリッピー」的教材についても考察(?)しています。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。
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