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第66回 利益剰余金が増えたり減ったりするのはどういうとき?

第66回は、利益剰余金の動き方を確認します。利益が積もって利益剰余金になることや、逆に損失が出れば利益剰余金が減ることなどを話したいと思います。ついでに、配当の支払いが利益剰余金に与える影響も確認します。

前回話したのは、利益というものはフロー概念ということ。つまり、1事業年度という一定の期間で、どれだけ利益剰余金やそれを含む純資産が動いたか。その動きを示したものだね。

 
 

うん。

だから、損益計算書はフロー数値を集めたものってことになるね。売上も売上原価もそうだよね。費用とか収益っていうのはフロー数値だよ。

 
 

ああ、入ってきたり、出ていったりだから、増えたり、減ったりっていうフローになるね。

うん。それに対して、利益剰余金ストック概念。つまり、期首とか期末とか、それ以外とか、一時点で「どれだけ過去の利益が積もったか」というストック数値だね。

 
 

うん。

で、貸借対照表はストック数値を集めたもの資産も負債も純資産も一時点のものだからね。

 
 
 

ああ、そうだね。

だから、フロー数値とストック数値はよく区別しておいてね。

 
 

わかった。あのさー、ちょっと気になってるんだけど、利益剰余金は、どんどん積もっていくから、1つの事業年度で切れたりしないよね?

ああ、いい質問だね。そのとおり、切れないよ。1つの事業年度の終わりの時点の利益剰余金が、次の事業年度の始まりの利益剰余金になる。言い方を変えると、期末の利益剰余金は、翌期首の利益剰余金に一致する。よく、次の事業年度に「繰り越される」っていう言い方するけど。

 
 

そういうことか。わかった。

 
 
 
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じゃあ、ここで問題です。利益剰余金が減るのはどういうとき?

 
 

それは… 赤字になったときか!

正解。利益じゃなくて、損失が計上されると、利益剰余金が減る。よくわかったね。

 
 

ふふふ。

ちなみに、損失が計上されるってことは、たぶん資産が減る。そうすると、貸借対照表の左側が小さくなる。でも、貸借対照表の右側でも、利益剰余金が減って、ということは、純資産が減る。だから、貸借対照表は…

 
 

またバランスする!

そのとおり。フローのことを考えるときは、ストックのことも一緒に考えるとわかりやすいね。

 
 

そうだね。

 
 
 
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赤字のとき以外で、他に利益剰余金が減るときって思いつくかな?

 
 

でも、理屈として、利益が減らないと利益剰余金は減らないよね?

なるほどね。それは正しいと思う。じゃあ、質問を変えるけど、利益剰余金は誰のもの?

 
 

利益剰余金という概念は、純資産という概念に含まれて、純資産はすべて株主のものだから、利益剰余金も株主のもの。

正解。よく覚えてたね。じゃあ、株主が「ちょっと利益剰余金ちょうだい」って言ったらどうなる? 自分のものだから、あげていいよね?

 
 

うん、それはそうだね。でも、それって配当とは別にってことだよね?

いい勘してるね。答えは、「配当をすると、利益剰余金が減る」ってことです。ちょっと図を描いてみようか。この状態から100の配当をすると、貸借対照表はどうなる?

 
 
 

まず、お金が100減って、利益剰余金も100減って消える。

正解。だから、こんな感じだね。

 
 
 

ああ。そうか。

だから、利益剰余金が減るのは、損失を計上したときと、利益剰余金を株主に配当したとき

 
 

他はない?

うん。普通の状況だと思いつかないね。

 
 

わかった。ありがと。

じゃあ、今回はここまで。

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