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第50回 なぜ前払費用は「費用」じゃなくて「資産」なの?

第50回は、経過勘定のうち、前払費用について話します。特に、前払費用が資産であることをちゃんと議論したいと思います。

前回話してたのは、3月に払った4月分の賃借料は、4月の費用だっていうこと。覚えてるかな?

 
 

うん、覚えてる。

このとき、3月にお金は出ていくよね?

 
 

そうだね。3月に払うもんね。

今回も3月決算の会社を前提にするけど、3月時点で払ったお金は「前払費用」って呼んで、3月末では会社の資産になる。これってどう思う?

 
 

何が聞きたいの?

すみません(笑)。資産でいいのかな? お金で持っているときは資産だけど、家賃というか賃借料として支払ってしまった後も、まだ資産なのかな?

 
 
 

お店は借りてるってことだよね?

そうだよ。でも、資産になるのは、そのお店じゃなくて、そのお店を借りるときに払った1か月分の賃借料。いまそれを100円だとすると、その100円を払ったときに、「前払費用」という資産にするってこと。言い方が変かもしれないけど、100円の商品を買ったら、それを「棚卸資産」という資産にするのと同じ。

 
 

費用も資産だしね。

え? それって、そんなに簡単なこと?

 
 

うん。

昔ちょっと話したけど、スーパーマーケットで商品を仕入れたときは、棚卸資産という「資産」。でも、その商品が売れたら、売上原価という「費用」になる。だから、お金は資産を経て費用に変わった。その感じはわかるの?

 
 

わかる、わかる。

じゃあ、前払費用も一緒かもね。3月に賃借料を支払ったときは、まだ前払費用という「資産」。でも、4月になって使い始めたら、賃借料という「費用」に変わる。だから、3月の利益からは引かれないけど、4月の利益からは引かれる。

 
 

そうやって考えたら、同じだね。でも、前払「費用」なのに、「資産」なのが、ちょっとわかりにくかった。

 
 
 
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そうだね。「前払費用」は「費用」じゃない。なぜなら、前払いだから。これを払っているから、4月にお店を使えるんだから、ある意味権利みたいなものだよね。本当は違うけど。

 
 

4月にお店を使う権利か。

うん。その考え方、本当は正しくないかもしれないけど、わかりやすいよね。しかも、3月に4月分を支払ったけど、「やっぱり4月は使いません」ってなったら、返してもらえるかもしれないしね。

 
 

うん、そうだね。

前回、3月に12か月分をまとめて払ったら、それぞれの月に費用にしていくって話をしたよね? 例えば、3月に1,200円払ったら、4月の賃借料は100円。5月も同じで、来年の3月まで毎月100円を費用にしていく。

 
 

覚えてる。

じゃあ、3月に1,200円払ったときの「前払費用」はいくら? これは資産の額を聞いてるんだけど。

 
 

100円? あ、違う。前払いしているのは、1,200円か。だから、1,200円。

正解。じゃあ、次の月になって、4月末時点ではどう? 前払費用の残高はいくらになる?

 
 

残っている額だよね? 1,100円かな。

正解。わかったみたいだね。前払費用はもともと1200円で、毎月100円ずつ減っていって、来年の3月にはゼロになる。お店を使い続けるなら、また来年の3月に賃借料を前払いするんだろうね。

 
 

ああ、わかった。

じゃあ、今回はここまでにしようか。減価償却費との関係も話したかったんだけど、それはまた次回だね。

 
 

ごめんなさい。

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