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第49回 経過勘定から利益とキャッシュ・フローの違いを考える

第49回は、利益とキャッシュ・フローの違いを考えるトレーニングとして、経過勘定のうち前払費用についての議論を始めます。ただ、こども君には前払費用という概念が難しいようなので、今回はさわりの部分だけです。

最近話してるテーマは、利益とキャッシュ・フローの違いだけど、だいぶ分かってきたかな?

 
 

利益は1年分だけだったら、ウソ書いたりできるから、信頼できない。

(笑) だいたいそんな感じだね。

 
 
 

お父さんともだいぶ長く話してきたよね。

そうだね、あとちょっとで50回だよ。じゃあ、今回も利益とキャッシュ・フローの違いの話だけど、いつものように3月決算の会社を考えてみよう。この会社は、4月から新しいお店を借りることにして、3月に「賃借料」を支払った。意味は分かる?

 
 

うん。意味は分かるよ。でも、賃借料は何で3月に払うの? 以前に借りてたところの話?

いや。4月から借りるから、賃借料を前払いしたという前提。ところで、賃借料はわかるよね? 家を借りたときの家賃みたいなもの。毎月払っていく。

 
 

それはOK。

この会社、3月に4月分の賃借料を支払ってるよね。だから、3月に出金がある。つまり、お金が減る。

 
 

そうだね。

 
 
 
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じゃあ、この賃借料はいつの費用にしたらいい? 言い換えると、いつの利益から引いたらいい?

 
 

今それを聞こうとしてた。

いい勘してるね。じゃあ、答えて。

 
 

えーっと、お金は最初に払っていて、それをどうやって費用にしていくかだよね?

うん、その発想でいいよ。お金の動きはつかまえやすいから、まずそれを考える。で、あとは「いつの損益に配分するか」を考えるってことだね。

 
 

うーん、返すときにまとめてかな? それとも、毎月かな?

賃借料自体は、毎月払っていくよ。3月に4月分を払って、4月に5月分を払う。それはわかってるかな?

 
 

うん、それは問題ないんだけど…

じゃあ、3月に払った4月分の賃借料は、3月の費用かな? それとも4月? あるいは別の月?

 
 

なんか「別の月」って聞き方が気になるけど、3月に費用にしたほうがいいと思う。

何で?

 
 

だって、お店を借りてて… えーっと、いや、違うな。

このお店を借りて使い始めるのは4月だよね? で、そのお店で売上が発生するとすれば、それも4月以降。

 
 

そうだね。あ、そっか。じゃあ、売上から…

いや、お金としては、もう3月に払ってしまってる。だから、賃借料を支払うことはもう考えなくていい。「どの事業年度の損益計算書にその賃借料という費用を載せるか」だけの問題。

 
 

やっぱり4月の費用だと思う。

何で?

 
 

使い始めるのが4月だから。

そうだね。そのお店を使うから、費用になる感じだと思う。1年分前払いしたときのことを考えてみるとわかりやすいよね。3月に12か月分をまとめて払う。4月から来年の3月の分まで。これはいつの費用にする?

 
 

来年の3月にまとめて12か月分を費用にする。あれ? そういえば、ちょっとずつ費用にするのがあったよね? 何だったっけ?

減価償却」かな? 固定資産を買ったときの。

 
 

そうだ、それだ。価値が下がるやつ。でも…

うん、それと比べてみるのもいいかもしれないね。その話は次回にしようか。今回の答えだけど、3月に12か月分をまとめて払ったら、それぞれの月に費用にしていく。例えば、3月に1,200円払ったら、4月の賃借料は100円、5月も同じで、来年の3月まで毎月100円を費用にしていく。

 
 

うん、わかった。納得はできる。

でも、事業年度で考えたら、来年の3月でまとめて費用にしちゃってもいいよ。3月決算なら、どうせ4月から3月の1年分で損益計算書を作るしね。大きな会社は、それじゃダメだけどね。

 
 

うん。今日はちょっと苦戦した。

たまにはそういうことがあってもいいよ。じゃあ、また次回ね。

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