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第48回 利益は操作しやすいけど、キャッシュ・フローは操作しにくい

第48回は、こども君が「利益」という指標を重視し過ぎないよう、利益がいかに操作しやすいものかを話します。

前回話したのは、「利益」というのは、「入出金の差額」をいろんな事業年度に配分したもので、トータルで見ると「利益=入出金の差額」になるってこと。

 
 

うん、もうわかってるよ。

前回の例だと、利益というか損益は、商品が売れたときは「プラスの20」だったけど、貸倒で「マイナスの100」が発生して、結果「マイナスの80」になった。で、この「マイナスの80」は、最初に商品を仕入れるときの出金の額と同じだった。いいかな?

 
 

うん、うん。

もう1つだけ言っておくと、利益は操作しやすいけど、入出金は操作しにくい

 
 

操作しにくいってどういうこと?

これは悪いことだから、やっちゃいけないけど、3月決算の会社で、3月末近くで、本当は売れていない商品を売れたことにする。そうすると、3月で利益が計上されるよね? 利益を20円としようか。

 
 
 

そうだね。多くなっちゃうよね。

でも、本当は売れていないから、4月に商品が返品されたことにする。そうすると、そのタイミングで20の利益を取り消すよね?

 
 

うん、そうなると思う。

今のお話をまとめると、3月に20の利益で、4月に20の損失。でも、トータルはゼロだから、お金の動きはない。いいかな?

 
 

大丈夫。

でも、こうやれば、本当は存在しない利益を3月に計上できるよね? 3月決算の会社なら、利益をその事業年度に無理に計上できるってこと。その分、次の事業年度は同額の損失が発生するけど。

 
 

ああ、そうか。ほんとだ。これが「操作しやすい」ってことか。利益は動かしやすいんだね?

そうだね。入出金のほうは、外部とのやり取りになるから、例えば、お客さんからちゃんと入金を受けないといけない。それは自分だけではできない。でも、売上は自分だけでできる。「帳簿」に書くだけだから。

 
 
 

うん、うん。今までそんなふうに考えてなかった。

 
 
 
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そんなふうに考えてたら怖いけどね(笑) ちなみに、こういうのを「粉飾(ふんしょく)」とか「粉飾決算」って呼ぶ。数字を飾ってきれいに見せるってことだね。1つの考え方だけど、「利益よりもお金の動き、つまりキャッシュ・フローのほうが信頼できる」というのは、考え方として持っておいたほうがいいと思う。

 
 

キャッシュ・フロー…

どうかした?

 
 

キャッシュ・フロー=お金の動き」って考えたらいい?

うん。キャッシュはお金で、フローは流れだから、「お金の流れ」、つまり、「お金の動き」だね。あ、あとキャッシュ・フローはよく「CF」って略されるよ。

 
 

そういうことか。

これからは、利益とか損失を見るときには、対応するお金の動きのことも考えてみてね。例えば、貸倒損失自体は、別にキャッシュ・フローは伴わない。つまり、損失が発生してもお金は出ていかない。でも、昔、お金を払って仕入れた商品が無駄になる。

 
 

そっちがマイナスだね。

「入ってくるはずのお金が入ってこなかった」という意味では…

 
 

うん、言いたいことはわかる。プラスの予定がゼロになったけど、マイナスじゃないってこと。

正解(笑) こういうのがパズルみたいなんだよね。お金の動きだけを見ていたら、別に簡単な話なんだけど、それを利益とか損失とかに分解して配分していくと、すごく簡単なことが見えなくなる。ということで、今回はここまで。お疲れ様でした。

 
 

ありがとー

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