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第47回 貸倒損失の分のお金はいつ出ていったのか?

第47回は、貸倒損失の例を使って、会計上の損益と収支(キャッシュ・フロー)の違いを考えてみます。

じゃあ、今日はちょっとパズルみたいなお話をしよう。前回は貸倒損失の話をしたんだよね。覚えてるかな?

 
 

うん、覚えてる。

そのとき、こういう例を使った。原価80円の商品を100円で納入して、100円の売上と売掛金を計上した。でも、お客さんが倒産してしまって、売掛金が全く回収できないことになった。だから、最初は20円の利益、これは「粗利」とか「売上総利益」とか呼んだよね、それが計上された。でも、あとで100円の貸倒損失が発生した。

 
 

うん、全部覚えてる。

で、損益計算書を見て、トータルの損失が80円になっていることも確認した。

 
 
 

わかるよ。

じゃあ、この損失はいつ発生したもの?

 
 

お客さんが倒産したとき。

そうだね。売掛金を回収する、つまりお金をもらう権利がなくなったときだよね。

 
 

そうだよ。

 
 
 
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でも、普通「損する」っていうと、お金が減ることじゃない? ずっと前に話したけど、銀行の通帳を見て、「入ってきたお金」と「出ていったお金」の差を取れば、だいたい利益になるって話をしてたよね?

 
 
 

うん、うん。それはそう。

じゃあ、こうやって100の貸倒損失が発生するときって、実際にお金は減ってるかな?

 
 

お金は… え? お金… あれ? 減ってないか。自分が何か払ったわけじゃないから。

そうだね。

 
 

あ、でも、売上原価の分が減っちゃったのはわかるよね?

どういうこと?

 
 

だって、それは自分たちのお金を使っているから。だけど、それは何も生み出さなかった。だから、その分は普通に損なんじゃない?

えーっと、それはその商品を仕入れるときに80円を払ってるって意味?

 
 

そう、そう。

正解。よくわかったね。だから、実際に「損する」より、かなり前に「お金が減ってる」ってこと。

 
 

ああ、そういうことになるね。

まとめると、商品を仕入れるときにお金が80円マイナスになった。銀行の通帳で見ると、80円の出金。いいかな?

 
 

うん。

で、利益のほうは、その後で売上を計上したときにプラス20円。で、貸倒損失が発生したときにマイナス100円。だから、トータルでマイナス80円。つまり、80円の損失だね。何が言いたいかわかる?

 
 

わかるよ。あ、次の質問か。待って、待って。今までの話はわかったけど。ちょっと考えるわ。

(笑)

 
 

「利益のほうは」って言ったから、「損失のほうは」とか言いそうだけど…

そういう予想をするゲームじゃないよ。言いたかったのは、利益はプラス20円とかマイナス100円とか、色々考えて、損益計算書に書くけど、長い目で見れば、その利益なり損失というものは、結局はお金の出入りに一致するってこと。

 
 

うん。そうだね。

え、当然?

 
 

え、だから… だって、一致するって… 先にお金は80円出ていくでしょ。で、100円のお金が入ってくると思うから、20円の利益を計上する。うまくいけばプラス20円になるからね。

そうだね。先に80円の支出があって、後から100円の収入だから、利益の20円と同じ「収支」というか、お金の動きになるね。でも、実際には入ってこないから…

 
 

100円のマイナスになって、80円の損失が出る。だから、お金の動きと同じ。

うん、わかってるみたいだね。覚えておいてほしいのは、利益というのは、入出金の差額をいろんな事業年度に配分したもの。だから、トータルで見ると両者は一致するってこと。

 
 

言い方は難しいけど、だいたいわかったよ。「マイナスの80」を「プラスの20」と「マイナスの100」に分けるってことでしょ。

そうだね。それでいい。じゃあ、今回はこのへんで。

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