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第46回 貸倒損失の分を利益で取り返すのは大変だね

第46回は、貸倒損失が損益計算書に与える影響を考えます。こども君には色々と新鮮なことが多いようです。

前回は「貸倒損失」という呼び方を教えて終わったよね。もともとの話は、原価80円の商品を100円で納入して、100円の売上と売掛金を計上した。でも、そのお客さんが倒産してしまって、売掛金が全く回収できないことになった。

 
 

うん。それで、昔の売上とかはそのままにして、100円の貸倒損失を計上した。

そう、そう。でも、こども君は「貸倒損失」っていう呼び方に引っかかってたよね。

 
 

うん。「貸して、倒れる?」とか、変だと思った。でも、そうか、売掛金って「貸すのといっしょ」って言ってたもんね。

正確には、買掛金のときに「銀行から借りるのと同じ」って言っただけだと思うけどね。売掛金は買掛金と逆だから、買掛金が「借りる」なら、売掛金は「貸す」だろうね。誰に貸してる?

 
 

この場合?

うん。この場合の100円の売掛金。

 
 

お客さん。倒産したスーパーマーケット。

正解。だから、お客さんに「貸」してたのに、お客さんが「倒」産してしまった。お金が返ってこなくなったから、「貸倒れ」。で、もちろん会社にとっては「損失」だから、「貸倒損失」だね。

 
 
 

おもしろい!

貸倒れ自体は全然おもしろいことじゃないけどね。お客さんが倒産とかしたら、会社の人は大変だよ。実際には少しは回収できるお金があったりするから、ちょっとでも回収しようとするしね。

 
 

そうなんだ。絶対ゼロになるってわけじゃないんだね。

 
 
 
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うん。話を簡単にするためにゼロにしただけで、必ずしもそういうわけじゃない。話を戻すけど、普通、会社は商品を売って、日々利益を積み重ねていく。そういうふうにコツコツやっていくんだけど、お客さんが倒産して、貸倒損失が発生すると、それが損益計算書に出てきて、一気に利益を小さくしてしまう。

 
 

そうか、そんなに影響があるか。

うん。普通の売上なら、会社にとっての利益は、基本的に「売上-売上原価」だよね。これを「粗利(あらり)」とか「売上総利益」って呼ぶ。

 
 

うん。覚えた。そうやって利益が計上されるのはわかる。

実際には、ほかの費用も掛かるけどね。だから、さっきの例だと、1つ商品を売っても、利益は20円だけ。でも、貸倒れが発生するときには、売上分が丸々損失になる。さっきの例だと100円。だから、それをカバーするためには、他で5つ商品を売らなければならない。

 
 

ああ、そっか。1つで利益は20円だもんね。

本当は売る商品は4つでいいんだけどね(笑)

 
 

え?

だって、実際の損失は100じゃなくて80だったよね?

 
 

あ、そうか。そうだ。自分でマイナス80って言ってた。

そう。だから、あんまり売上とか売上原価とか、そういう言葉を覚えて、損益計算書のイメージを持ってしまうと、逆に「実質的にどうなのか」が見えなくなる。このケースの実質は、原価80円の損だけ。それを20円の粗利と100円の貸倒損失に分解しただけ。

 
 

わかるよ。

じゃあ、最後に損益計算書を書いてみようか。これでイメージに合うかな?

 
 
 

うん! 分解するイメージがよくわかる。本当は売上原価以外の費用もあるんだよね? それだったら大変だね。

そうだね。だから、売掛金みたいにお客さんに「与信」をしているときは、それをちゃんと管理しておかないといけない。だから、会社には「与信管理」をしている部門があるよ。

 
 

うん。今回はすごくよくわかった。

それはよかった。じゃあ、今回はここまで。

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