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第45回 貸倒損失って変な言葉だよね

第45回は、貸倒損失の導入部分を話します。貸倒損失については、何となく売掛金を損失処理するだけのシンプルな話にも思えますが、トータルの損益を考えると、意外に複雑なんですよね。

前回は、お客さんが倒産したら、売掛金が全く返ってこないこともあるって話をしたよね?

 
 

そうだね。

そのとき、会社が持っている売掛金はどうなる? 普段は、売掛金は回収してお金に変わるけど、今回はお金には変わらない。

 
 

じゃあ、売上原価の分が損になるってことかな?

うん、トータルでみればそうなるね。でも、もうちょっと考えないといけないことがある。何か分かる?

 
 

ちょっと待ってね。うーん。あ、そうか! 損益計算書に売上とかを載せちゃってるから、それも消さないといけないのか。

うん、うん。いい発想だね。じゃあ、売上を計上したときに戻って考えてみようか。いま、原価80円の商品を100円で納入して、100円の売上と売掛金を計上したとする。これが売上時点の話。そして、このお客さんが倒産してしまって、売掛金が全く回収できないことになった。

 
 
 

そこまではわかる。

で、さっきこども君が言ったのは、トータルでみると、80円の損だということでいいのかな?

 
 

そうだよ。100円は関係ないもん。

何で関係ないの?

 
 

だって、お金自体が入ってきていないから、そもそも利益にならないじゃん。売上を計上しても、そもそもお金にならないから、100円は関係ない

うん。そういう考え方は重要だね。ある意味、会計とかの知識がないほうが、そういう実態を見られるからいいのかもしれない。

 
 

まあ、まだ会計の知識はないからね。

(笑) ここで考えないといけないのは、「売上のタイミングで何をしたか」ということ。売上のときには、他のお客さんへの売上と区別して取り扱ってないよね? その時点では、お金が払ってもらえなくなることなんて、まだわからないからね。じゃあ、そのときには利益はどうなった?

 
 

あ、そうか。利益がちょっと多くなっちゃってる。

さっきの100円と80円の数字を使うと、どれだけ利益が多くなってる?

 
 

えーっと、ほんとはマイナス80のはずで… えー、それで… 100円の売上と80円の売上原価か… あ! ということは、100円だけ多くなってる

正解。20円というのも1つの答えだけど、100円というのが一番いいと思う。本当は計上しちゃいけない利益を100円分計上してしまってるってことだね。

 
 

だったら、簡単だね。間違って計上した分だけ多くなってるってことだから。

うん。売上原価の80円はそのまま費用に残しておいて、売上に対応する100円分を取り消せば、それでいいわけだよね。言いたいのはそういうことかな?

 
 

そういうことです。

 
 
 
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よし、じゃあ、ここまでわかったら、あとはそれをどういうふうに貸借対照表とか損益計算書に反映していくかだけだね。まず、売上や売上原価を取り消すかどうか。

 
 

うーん、売上は取り消したほうがいい。でも、売上原価は商品を渡してしまってるから、取り消せないんじゃない?

でも、売上がないのに売上の原価だけ残るのは変だよね。

 
 

ああ、そうか。でも、その80円の損自体は出てこないと絶対に変だよ。あ、じゃあ、他の呼び方をするのかな?

そうだね。まず知っておかなければならないのは、この場合は、売上と売上原価は計上したまま。取り消さない。だから、いったんは20円の利益が計上されたままになる。3月決算の会社で、3月に商品を納入して、4月にお客さんが倒産したときのことを考えるといいかもね。

 
 

ああ、そういうことか。そうだね。その後で100円減らせばいいってことか。

正解。「売上と売上原価の差額20円の利益は計上してしまっているから、逆に100円の損失を計上して、トータルで80円の損失になるようにする」ってことだね。で、この100円の損失を「貸倒損失(かしだおれそんしつ)」と呼ぶ。ちょっと長くなりそうだから、ここでいったん切ろうか。

 
 

かしだおれ? 聞いたことない。貸して、倒れる?

「あ、100円貸します」、バタン、みたいな。

 
 

わはは。

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