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第42回 売上と売掛金はいつ計上されるのか?

第42回は、売上の計上タイミングについて話します。費用と収益の対応など、会計に触れていればそれなりに自然な話ですが、小学4年生にはなかなか引っかかることも多いようです。

前回は、「会社はずっと続いていくけど、会計では1年という事業年度で切らないといけない」って話をしたよね。

 
 

うん。

もともとの話も覚えてるかな? 会社はメーカーで、自分たちで80円のコストをかけて製品(商品)を作った。で、その商品をスーパーマーケットに100円で売った。でも、その場ではお金はもらえない。お金をもらえるのは1か月後。

 
 

そうだったね。それから色々分からなくなった。

うん。じゃあ、順番にいこう。いま、この会社がこの取引で得る利益はいくら?

 
 

20円。

そうだね。じゃあ、利益として「20円」という数字を損益計算書に出したいよね?

 
 

確かに、80円の損と100円の利益を別々に書くより、そっちのほうがわかりやすいかもね。

じゃあ、売上100円の計上と売上原価80円の計上をセットにするほうがよくない?

 
 

それはそうだけど、どうやってセットにするの?

商品を納入したときに売上も一緒に計上するのはどうかな?

 
 
 

そうか。売上は商品を納入したときにもう決まってるのか…

「決まってる」っていうのも面白いね。スーパーはもう買うことも決めていて、値段も合意していて、その会社は商品も納入した。じゃあ、あとはお金を回収するだけだよね。

 
 

あー、そうだね。でも、そんなことがいっぱいあったら、お金が入ってきたときに、何でお金をもらえるのか、わからなくなりそう

 
 
 
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それもいい視点だね。じゃあ、ちょっと難しくなるけど、貸借対照表とか損益計算書で考えてみようか。もともと、この会社は80円の商品、棚卸資産を持ってる。で、仮にその資金は株主から調達したと考えよう。いいかな?

 
 
 

うん。わかった。

次に、この会社はその80円の棚卸資産をスーパーに100円で売る。で、商品は納入するけど、スーパーがお金を払ってくれるのは、その1か月後。貸借対照表はどうなる?

 
 

棚卸資産は、スーパーに納入したから、無くなる。貸借対照表の右側は変わらないと思う。

じゃあ、左側は何もなくなる? 「あと1か月でお金が入ってくる」という約束はあるけど?

 
 

あ、そうか。そのときに売上を計上する? でも、貸借対照表はどうなるんだ?

これはちょっと難しいね。買掛金のときを思い出すと、左側に商品が入ってきて、右側に買掛金が計上された。「これからお金を払わないといけない」という意味での負債だったね。じゃあ、逆に考えると、「これからお金をもらえる」ことは資産なんじゃないの?

 
 
 

あー、買掛金の逆で、これが売掛金か。

そうだね。売掛金が100円になるのはわかるよね? 80円じゃなくて。

 
 

うん。わかる。これからもらうのは100円。80円をもらうわけじゃないから。

じゃあ、このとき、損益計算書はどうなる?

 
 

売上もそのときに計上されるのか… ということは… 売上が100円、売上原価が80円で、利益が20円になるね。

正解。こんな感じだね。

 
 
 

貸借対照表の売掛金の分を損益計算書で先に売上にしちゃってるってこと?

その2つがリンクしているというのは正しい。でも、説明の仕方が逆かもしれない。

 
 

どういうこと?

まず、この会社は、スーパーに商品を納入したタイミングで、売上を100円だけ計上する。そうすると、「100円をもらう権利」みたいなものが発生するから、それを「売掛金」として貸借対照表に載せる。だから、両者はリンクしているけど、損益計算書のほうを先に見たほうが分かりやすいかな。

 
 

ふぅーん。

あんまりスッキリしないみたいだね。じゃあ、言い方を変えるけど、この会社は、もともと持っていた80円の棚卸資産を、「100円をもらう権利」、つまり売掛金に交換してもらった

 
 

その権利が売掛金か。で、売上は…

その権利をもらったってことだね。

 
 

そういうことか。買掛金は自分がお金を払わないといけないから、権利じゃないよね。売掛金のほうは、普通はお金をもらうけど、権利だから、別にもらわなくてもいいってことか。

権利という言葉の意味としてはそうだね。会社で売上の代金をもらわないことはないと思うけどね。でも、逆に買掛金のほうは、支払う「義務」だね。権利に対して義務。支払いの義務はだいたい負債になるよ。借入金も返済「義務」があるもんね。

 
 

あ、そういうことか。

だから、将来的にお金が入ってくるものが「資産」で、将来的にお金を支払わないといけないものが「負債」かな。必ずしも正しくないけど、そういうイメージでいいよ。じゃあ、今回はここまで。

 
 

わかった! ありがとう。

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