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第15回 固定資産は減価償却しなくても費用になるの?

第15回は、減価償却以外で固定資産が費用に変わるパターンについて考えてみます。

そういえば、前回、固定資産の減価償却費の計算をしているときに、何か聞きたいことがあるって言ってたよね?

 
 

うん。この前、建物の減価償却の話をしたとき、50年使うことにしてたよね?

そうだね。そういうのを「耐用年数」っていうけど、その建物を使える期間を50年と考えて、その50年で均等に減価償却していく感じかな。「均等に」っていうのは、「平均的に」って意味だけど。

 
 

うん、「均等に」っていうのはわかるよ。でも、わからなかったのは、建物は、絶対に50年持つとは限らないってこと。途中でつぶれたらどうなる?

それは建物が? それともお店というか会社が?

 
 

建物がつぶれたら。

壊れるってことだね。そのときは、資産として残っている分も、全部費用にしてしまわないといけないね。じゃあ、ちょっと質問してみようかな。算数は得意?

 
 

そうでもない(笑)

 
 
 
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学習したね(笑) では、問題です。1億円で建物を建てたとしよう。この段階では資産だよね。この建物は50年使える。そうすると、1年あたり200万円の減価償却費が計上される…

 
 

「減価償却費」とか、「計上」とか、言葉が分かってくると話が早いね。

そうだね。専門用語は、慣れない人には使わないほうがいいけど、慣れてる人同士だと、それで時間が節約できるよね。これは、どの学問分野でも一緒だと思うよ。話を戻すけど、建物を買ってから30年後、資産として残っている金額はいくらかな?

 
 

4,000万円。

正解。どうやって計算した?

 
 

200万円×30を計算して、それを1億円から引いた。

まあ、いいかな。一番早いのは、耐用年数50年のうち、20年残っているから、全体の2/5というか40%残っているはずってこと。だから、1億円の40%で、4,000万円。

 
 

ああ、そっか。そっちのほうが早いね。

お父さんはそんなに算数は得意じゃないけどね。

 
 

へへへ。

だから、建物を建ててから30年経ったあと、台風とかでその建物が完全に壊れてしまったら、その時点でどれだけ損失が発生するかな?

 
 

損は4,000万円。4,000万円の資産がゼロになっちゃうから。

正解。そういうのは、「固定資産滅失損」とか呼んだりするね。「滅失」なんて言葉、ほとんど使わないけどね。

 
 

変な言葉。めっちゃ損した感じが出てる。

でも、建物自体が壊れてなくても、お店をやめることになったら、その建物を取り壊すこともあるよね?

 
 

誰も買ってくれないときとか?

そう、そう。この前、棚卸資産の廃棄の話をしたよね?

 
 

覚えてる。でも、廃棄損が出るのは棚卸資産だけ? 固定資産からも廃棄損が出たりする?

うん、固定資産からも廃棄損は出るよ。固定資産の場合は、「廃棄損」じゃなくて「除却損」という言い方をするけどね。「除却」って聞いたことないよね?

 
 

聞いたことはないけど、漢字を見れば意味はわかる。

そっか。建物の除却とか、結構大きな話だけど、スーパーでいえば、レジなんかもある程度の期間使ったら、もう使えなくなったり、入れ替えたりするもんね。だから、古いものは除却して、新しいものを買ったりすると思うよ。

 
 

ああ、言いたいことがわかった。固定資産が費用になるのは、減価償却もあるけど、それ以外でも、台風で壊れたり、古くなって除却したときも同じように費用になるんだね。そういう壊れたときの損も損益計算書に出るの?

うん、出るよ。だから、そういうことがあると、急に大きな損失が損益計算書に出てくることになる。

 
 

そうか。わかった。

固定資産は、ビジネスのために必要なもので、それを使うために最初にまとめてお金を払うから、いつかは費用になる。その費用に変わるルートがいくつかあって、普通は時間をかけて減価償却費になるけど、台風で壊れたら、一気に滅失損みたいなものになって、そうじゃなくても、会社が除却すれば、残りの資産は全部損失に変わってしまう。まとめると、そんな感じかな。じゃあ、次回はちょっと話を変えよう。

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