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第224回 合算して、債権債務を相殺消去して、連結貸借対照表を作る

第224回は、連結損益計算書の内部取引の消去に対応する話として、連結貸借対照表の債権債務の相殺消去について議論します。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん(本物はこちら)。

こども君:小学6年生。体育と休み時間を過ごすために小学校に通い、阪神タイガースをこよなく愛する普通の男の子。好奇心が強く、数字を扱うのは得意。ただ、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。スポーツ大好き、RPG大好き、三国志やキングダムも大好き。

前回は未実現利益の消去の話をしたけど、だいたいわかったかな?

 

うん。だいたいね。

これ以上突き詰めようとすると、ちょっと会計っぽくなって、気持ち悪い話になるから、ここらへんでやめとこうか。

 

そうする。そんなに興味ないからね。

(笑)

 

で、次は?

今度は連結貸借対照表のことを考えようか。前提は、これまでと同じ。親会社が製品を作って、その製造原価が80。それを100で子会社に売り、子会社はその製品を外部のお客さんに110で売る。

 

前提は分かった。これが連結貸借対照表にどう影響するの?

じゃあ、掛売りを前提にして考えてみて。売掛金とか買掛金とかが残るパターン。

 

親会社の個別貸借対照表には100の売掛金があるよね?

うん。未回収ならそうなるね。

 

子会社の個別貸借対照表には100の買掛金がある。

正解。じゃあ、連結貸借対照表を作るときには、こういうのってどうしたらいい?

 

消去!

(笑) 用語を覚えたか。でも、消去するということは、その前に何をやってる?

 

その前?

連結貸借対照表を作るとき、親会社の個別貸借対照表と子会社の個別貸借対照表を…

 

合算!

正解。親会社の個別貸借対照表と子会社の個別貸借対照表を合算すると、資産の側には自分に対する売掛金が100出てきて、負債の側には自分に対する買掛金が100出てくる。だから、消去する。

 

ああ、そうだよね。売掛金と買掛金は同額だからね。消去してもちゃんとバランスするのか。

そのとおり。もともと、親会社の個別貸借対照表も、子会社の個別貸借対照表も、左右はバランスしている。それを合算しても、左右はバランスしている。だから、消去するときも左右で同額を消去しなければならない。

 

わかる、わかる。これって簡単だよね。

そうですね。一応、「債権債務の相殺消去」とか呼ぶけど。

 

わかった。で、まだ話ある?

いや、もうないけど、この消去って、連結損益計算書に何か影響があるかな?

 

何もないんじゃないの?

うん。何も影響はない。ちなみに、前回話した「未実現利益の消去」は、損益計算書に影響が及ぶよね?

 

え?

前回の例だと、未実現利益の消去って、具体的に親会社の何を消去した?

 

粗利! 確か粗利は20だった。

正解。ということは、親会社の個別損益計算書と子会社の個別損益計算書を足した後、連結損益計算書を作るときには粗利20の分だけ利益を減らすことになるよね。なぜなら、未実現だから。

 

そうだね。自分に売っただけで、外に売ってないから、連結損益計算書では消さないといけないね。だから、利益は減るのか。

うん。でも、売掛金と買掛金の消去は、連結貸借対照表だけの話だから、利益影響はない

 

やっぱり簡単じゃん。

最後にもう1つだけ。仮に親会社が子会社に対する売掛金に貸倒引当金を設定してたら、どうなると思う?

 

100の売掛金に対して?

うん。仮に5の貸倒引当金を設定してたとしよう。

 

それって、「子会社からは95だけ回収できそう」って意味?

そうだよ。「確率的に5くらいは貸し倒れるかな」って感じ。適当だけどね。

 

合算すると、貸倒引当金も連結貸借対照表に入ってくるけど、売掛金は消去されるから、それと一緒に消去すべきだよね。

正解。

 

あのさー、子会社のほうは買掛金があるよね? 売掛金が95で買掛金が100だったら、うまく消えないんじゃないの?

なるほど。そこが引っ掛かるか。売掛金はあくまでも100。だから、買掛金と相殺消去できる。だけど、そのままだと貸倒引当金の5は資産のマイナスというか負債として残ってしまう。それを抜き出して消す感じだね。ところで、貸倒引当金を計上するときって、親会社の個別損益計算書上はどうなってる?

 

5だけ利益が減ってる。

正解。貸倒引当金繰入額とか、そういうのが損サイドに計上されるからね。だから、貸倒引当金を取り崩すときは、逆に利益を計上してあげればいい

 

連結損益計算書のほうが、5だけ利益が大きくなるってことか。

正解。そのイメージでいいよ。ということは、貸倒引当金を消すことで、負債が5減るというか、資産が5増えることになるけど、利益剰余金が5増えるから、連結貸借対照表はまたバランスする。まあ、ここまで考えなくてもいいけどね。

 

「自分で連結貸借対照表を作れ」って言われたら、それは作れないけど、お父さんの言ってることはわかる。

そのレベルで十分です。じゃあ、今回はここまで。

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