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第222回 合算して、内部取引を消去して、連結損益計算書を作る

第222回は、連結財務諸表のうち、主に連結損益計算書の話で、内部取引の消去について議論します。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん(本物はこちら)。

こども君:小学6年生。体育と休み時間を過ごすために小学校に通い、阪神タイガースをこよなく愛する普通の男の子。好奇心が強く、数字を扱うのは得意。ただ、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。スポーツ大好き、RPG大好き、三国志やキングダムも大好き。

前回は、親会社の個別損益計算書だけを見ていても、グループ全体の業績がわからないという話をした。配当とか減損処理とかで、親会社の個別財務諸表にも子会社の業績は一部反映されるけど、タイミングが遅い。だから、連結財務諸表が必要という流れだったね。

 

覚えてるよ。

一方で、連結財務諸表には、子会社の業績が自動的に反映される。これもいいかな?

 

うん。連結損益計算書は、親会社の個別損益計算書と子会社の個別損益計算書を合体させたもの、って言ってた。

そうだね。でも、単純に親会社の個別損益計算書と子会社の個別損益計算書を合算すると、ちょっと変なことになるよね?

 

どうして?

ダブりが出てくるから。

 

受取配当金とかそういうこと?

正しい(笑) 企業集団全体で見たら、配当なんか無いからね。親会社と子会社は一体だから、その中の配当は別に配当じゃない。自分で自分に配当できないからね。

 

わはは。そりゃそうじゃん。

でも、もうちょっと簡単なダブりもある。親会社がメーカーで、子会社は販売を担当している場合を考えてみて。

 

えーっと、親会社が製品を作って、子会社に売るってこと?

そうだね。その後、子会社がお客さんに売る感じだね。この場合って、親会社と子会社の…

 

合算したらダブるじゃん。

どこがダブる?

 

何かこれ面白いな。クイズみたいじゃん。あのさー、親会社が子会社に製品を売ってるわけでしょ? だから、親会社の売上と子会社の費用でプラマイゼロになるじゃん? それをダブってるとは言わない?

いや。そこがダブる。数字で考えてみようか。親会社が製品を作っていて、その製造原価は80。それを100で子会社に売る。子会社は、さらにその製品を外部のお客さんに110で売る。

 

え? そういうこと? 分かった気がするけど、分からない気もする。

それですべての状況がカバーされるね。

 

わはは。親会社はさー、売上が100、売上原価が80、粗利が20だよね?

正解。じゃあ、子会社のほうは?

 

子会社だけだと、売上が110、売上原価が100、粗利が10。

正解。グループ全体で見るとどうなる? それが連結損益計算書だけど。

 

グループ全体では、粗利は30で良さそうだけど。

そうだね。そこはダブってないと思う。じゃあ、グループ全体としての売上はいくつ?

 

210っぽいけど、それが違うんだよね? ああ、でも、本当の売上は110だけってことか。親会社から子会社の売上はグループ内だから無視するのかな? よくわからないや。

それで正しいよ。親会社と子会社を一体として考えたら、グループ全体としての売上は、外部のお客さんへの売上だけだよね? だから110で正しい。

 

ああ、そう考えるのか。わかりやすい! それなら、グループ全体の売上原価は80になるね。親会社が作るときにかかった原価だけ。だから、粗利は30で正しいのか。

正解。グループ全体で見たら、売上110、売上原価80、粗利30だよね。

 

よくわかった!

じゃあ、単純に親会社の個別損益計算書と子会社の個別損益計算書を足したとしたら、結果何がダブってた?

 

親会社の売上と子会社の売上原価がダブってた。どっちも100。

正解。連結損益計算書の作り方としては、まず、親会社の個別損益計算書と子会社の個別損益計算書を合算する。そうすると、売上210、売上原価180、粗利30になる。

 

粗利は足し算でいいんだね。

結果そうなるよね。でも、親会社の子会社に対する売上、言い方を変えると、子会社の親会社からの仕入は、グループ内の取引だから無視しないといけない。自分に売り上げたり、自分から仕入れたりしたら変だからね。

 

わはは。

だから、親会社の子会社への売上100と子会社の親会社からの仕入(売上原価)100を消去する。ダブってるからね。そうすると、結果として、売上110(=210-100)、売上原価80(=180-100)、粗利30になるってこと。

 

すっきりした!

こういうのを「内部取引の消去」とか呼んでる。意味は分かるよね?

 

わかる、わかる。

連結損益計算書に限らず、基本的に連結財務諸表の作り方は、まずすべてを合算して、その後、ダブってるものを消去する感じ。

 

わかった!

じゃあ、今回はここまで。

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