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第217回 外貨預金があって、円安になったら為替差益が計上される

第217回は、会計の視点で、為替レートの変動を考えます。今回は、外貨預金を持った状態で円安になり、為替差益が計上される状況について話します。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん(本物はこちら)。

こども君:小学6年生。体育と休み時間を過ごすために小学校に通い、阪神タイガースをこよなく愛する普通の男の子。好奇心が強く、数字を扱うのは得意。ただ、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。スポーツ大好き、RPG大好き、三国志やキングダムも大好き。

前回は外貨預金の話をした。

 

うん。輸出とか輸入をするとき、外貨が必要だから、外貨のまま持っておくための口座というのはわかった。

了解。じゃあ、ちょっと会計の話をしようか。いま、1ドル=130円のときに、130円分、つまり、1ドルの外貨預金を持ったとする。

 

預金は1ドルだよね? 130円の預金じゃないよね?

うん。円口座じゃない。米ドル口座だと思って。最初に130円を持っていて、銀行でそれを1ドルに替えてもらって、1ドルの預金にしてもらったってこと。

 

わかった。

これって帳簿にはどうやって表れる?

 

え?

普通の会社だと、帳簿は全部円で書くからね。

 

ああ、そうなのか。

貸借対照表にいきなり米ドル表示の項目が出てきたら、貸借対照表はバランスしないよね。

 

わはは。じゃあ、預金が130円。資産だけど、「外貨預金」とかにして、分けておけばいいかな?

正解。だいたいそんな感じでいいよ。「現金及び預金」の内訳だね。

 

で、次はどうする?

(笑) じゃあ、時間が経って、期末になった。そのときには、外貨預金に入金したときよりも円安になっていたとしよう。

 

140円とか?

そうだね。そっちが円安だね。1ドルが130円から140円になって、ドルが高くなっているから。

 

うん。円安か円高かじゃなくて、ドル高かドル安かで考えてる。

それでいいよ。「1ドル=」で表したときの円の数字が大きくなったら円安、小さくなったら円高だね。じゃあ、今回は1ドル=140円になったとしよう。そのときって、帳簿上の外貨預金はどうなる?

 

130円のままじゃダメだよね?

そう思う。じゃあ、140円にする?

 

うん。そうしないとダメだと思う。

でも、もともとは130円だったよね。じゃあ、それを勝手に140円に変えてしまうと、貸借対照表はバランスしなくなる。資産だけが10円増えるからね。どうしたらいい?

 

外貨預金は140円で正しいと思うから、貸借対照表の右側を動かすしかないね。負債は動かないから、純資産を増やすのか。

正しいけど、純資産のうちどの部分が増える?

 

利益剰余金!

ということは…

 

利益が計上される。

どうして?

 

そりゃあさー、130円で買ったものが140円になったんだから利益になるでしょ。株みたいなもんじゃん。値上がり益。

うん。その考え方でいいよ。実際にはちょっと違うけど、外貨預金も株式も金融商品だからね。で、こども君の言うとおり、円で見たら、130円から140円に値上がりしている。外貨で見たら、1ドルで変わってないけどね。

 

帳簿は円だからね。

(笑) そうだね。評価益みたいに考えていいけど、これを「為替差益」って呼ぶ。意味は分かるかな?

 

うん。為替の関係で出た利益ってことだよね?

そのとおり。会社が円換算したから出た利益だね。

 

円換算?

単純に米ドル表示のものを円表示にするだけだけど、ちょっと難しいかもしれないから、次に回そう。

 

わかった。ありがと!

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