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第161回 「評価・換算差額等」に含まれる「その他有価証券評価差額金」

第161回も、前回に引き続き、トヨタ(トヨタ自動車株式会社)の個別財務諸表を見ています。今回は、純資産のうち、評価・換算差額等に含まれる「その他有価証券評価差額金」の復習から始めます。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん。

こども君:小学5年生。 特徴としては、好奇心が強く、語彙は多いほうで、数字を扱うのは得意。ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手だけど、最近は少し落ち着いた。阪神タイガースとFF3のたまねぎ剣士をこよなく愛する普通の男の子。

前回は、純資産の区分として、「株主資本」と「評価・換算差額等」があることを確認した。で、評価・換算差額等の中には、「その他有価証券評価差額金」が入ってることも確認した。

 
 

うん。その他有価証券評価差額金のことはちゃんと思い出せなかった。何か、その他の包括利益のことを話したのは覚えてるんだけど。

そうだね。この評価・換算差額等というのは、だいたいその他の包括利益と同じものと考えていい。でも、そもそも「その他有価証券評価差額金」のことがわからなかったんだよね?

 
 

うん。ちゃんと思い出せない。

了解。じゃあ、まず、会社が持っている有価証券は、その保有目的によって4つに分類される。「売買目的有価証券」、「満期保有目的の債券」、「子会社株式及び関連会社株式」で3つ。それ以外は、全部「その他有価証券」だね。一番普通の保有目的と言っていいと思う。

 
 

うん。保有目的のことは何となく覚えてる。

じゃあ、その他有価証券は時価で評価するってこともいいかな?

 
 

ああ、上場株式とかの話もしたね。時価が動くからね。

そう、そう。だから、買ったときの値段と変わってくるよね。もともとの帳簿価額と差額が出てくるというか。

 
 

そうだね。

その差額部分が「その他有価証券評価差額金」だね。

 
 

あ、そうか。そんな簡単だったか。

(笑) だから、例えば、他社の株式を100円で買って、その後150円になったら、貸借対照表の左側で有価証券を50円増やすけど、そのときに右側の負債は動かないから、純資産を増やさないといけない。それが「その他有価証券評価差額金」で、この場合だとプラスの50円になるね。

 
 

わかりやすい!

前にも説明したけどね。じゃあ、トヨタの数字を見てみて。

 
 

1.2兆円もある! じゃあ、すごくいっぱい株式を持ってるってことだよね。

うん。正確には、すごく大きな含み益があるってことだね。

 
 

含み益! 逆は含み損?

正解。含み損があれば、「その他有価証券評価差額金」はマイナスの数字になるよ。時価評価で資産が減るから、純資産も減らさないといけない。

 
 

うん。そうじゃないと、貸借対照表がバランスしないからね。

純資産の中には、「その他有価証券評価差額金」のほかに、「利益剰余金」もあるよね?

 
 

うん。「利益剰余金」とか「その他利益剰余金」とか「繰越利益剰余金」とか色々あるけど…

そうだね。でも、それらは全部、株主資本の中に入ってるよね。つまり、「評価・換算差額等」の中に入ってる「その他有価証券評価差額金」とは区別されてるってこと。

 
 

ああ、そうか。何でだっけ? 株主のものじゃないの?

いや。銀行とかの債権者のものじゃないから、株主のものという理解でいいよ。ただ、これはその他有価証券を時価評価しただけで、まだ売ってない

 
 

ああ、そうか。お金になったら、利益になって、利益剰余金に入るのか。

そのとおり。だから、その他有価証券でも、売ったものに関する利益はちゃんと利益剰余金に入ってる。貸借対照表の左側では、もうお金になってると考えてもいいね。でも、まだ売っていないものは、貸借対照表の左側では有価証券のまま。だから、その含み益も別にしておくってことだね。

 
 

ああ、そういうことか。

その部分は変動しやすいからね。上場株式なら、毎日時価も動くしね。

 
 
 

そうだね。よくわかった! だから、「評価・換算差額等」というところで区別しておくんだね。

そのとおり。まあ、純資産のメインの部分は「株主資本」と考えておいていいけど、「評価・換算差額等」のほうもどんなものかは理解しておいたほうがいいね。

 
 

今度は忘れないようにする!

よろしくお願いします。

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