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第163回 自己株式は資産じゃなくて純資産のマイナス

第163回も、前回に引き続き、トヨタ(トヨタ自動車株式会社)の個別財務諸表を見ています。今回は、株主資本のうち「自己株式」の位置付けをもう少し整理したいと思います。

前回は、トヨタの純資産の内訳を見て、「株主資本=資本金+資本剰余金+利益剰余金+自己株式(金額はマイナス)」というのを確認した。

 
 

うん。自己株式だけ△が付いてた

そうだね。そのあたり、もうちょっと整理しようか。久しぶりに図を描くけど、もともとキャッシュを200持っていて、他社の株式を100で取得したとき、貸借対照表はこんな感じで動く。いいかな?

 
 
 

これは余裕。

じゃあ、同じ状態からスタートして、他社じゃなく、自社の株式を取得したときにどうなるか。図で考えてみようか。まず、キャッシュが100減るのはいいよね?

 
 

うん。それはわかるよ。

で、前回話したように、自己株式は資産じゃない。だから、資産は残ったキャッシュの100だけ。ということは、純資産も100になるよね。負債がないから。

 
 

ああ、そうだね。この場合はそうなるね。

そうすると、貸借対照表はこんな感じだね。

 
 
 

自己株式は資産じゃなくて、純資産のマイナスだから、そうなるよね。△が付いてるから。

うん。そのとおり。じゃあ、あとは純資産の内訳だけど、資本金は200で変わってないよね。

 
 

そうだね。でも、自己株式が△100で入ってきた。だから、資本金200-自己株式100で純資産が100か。あれ、でも資本金を返した?

いや。資本金は返していない。ただ、会社の資産の一部を株主に返した。

 
 

あれ? もうちょっと説明して。

いつになく弱気(笑) この図、ずっと前に描いたものだけど、覚えてる? 株主が会社に出資するときの図

 
 
 

うん。覚えてるよ。

これ、矢印を逆にしたら、ちょうど自己株式の取得になるよね?

 
 
 

あ、ほんとだ! ああ、そうか。

会社が自己株式を取得する相手は株主だからね。で、株主に資本を払い戻すときも同じような図になるね。残余財産の分配というか。

 
 

そうだね。

でも、自己株式の場合、会計上は資産じゃないけど、価値はあるよね? みんなトヨタの株式がタダでもらえるなら、欲しいもんね。

 
 

そりゃそうだよね。

だから、トヨタはいったん取得した自己株式をまた売ることもできる

 
 

え? あ、そうか。そうだよね。普通の株式だもんね。

うん。そのときには、お金の動きは、また…

 
 

株式を発行したときと同じ

正解。図で見ると、こんな感じだね。

 
 
 

図で描くとわかりやすい!

わかったみたいだね。でも、図を描くの、めんどくさいんだよね。

 
 

わはは。

さっきの自己株式の取得と処分をセットで見てもらうと、自己株式の取得のときは、代わりに株主にお金を渡した。逆に、自己株式の処分のときは、代わりに株主からお金をもらった。だから、自己株式の取得は資本の払戻しみたいだけど、一時的なものかもしれないよね。

 
 

ああ、そうか。自己株式は資産みたいなものだからね。

うん。だから、いったん純資産というか、株主資本のマイナスとして置いておく感じかな。資産を持っているのと同じことだよ。

 
 

今回はめっちゃわかった!

図を描いたからね(笑) あんまり描きたくないけどね。

 
 

まだ言ってるのか。わはは。

じゃあ、疲れたから、今回はここまで。

 
 

はーい。お疲れ様でした!

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