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第156回 「預り金」は誰から預かって、誰に払うのか

第156回も、前回に引き続き、トヨタ(トヨタ自動車株式会社)の個別財務諸表を見ています。今回は、流動負債のうち、預り金について話します。

未払法人税等のお話はいったん終わり。また税金の話は別の機会にしたいと思うけど、いったんはトヨタの財務諸表に戻ろう。

 
 

はい!

じゃあ、流動負債で他に気になる項目はある?

 
 

「預り金」かなあ?

ああ、そうだね。預り金の話はしたことがないね。

 
 

預り金が負債かあ。借入金みたいなもの?

そうだね。負債だからそれに近いかもしれないね。でも、ちょっと違うところもある。「預り金」というのは、例えば、従業員などからいったんお金を預かって、後日それを別のところに払うようなものかな。なので、どこかにお金を払うというか、返さないといけないから、負債になる。

 
 

ああ、借りたところに返すんじゃないから、借入金とは違うのか。

そうだね。預り金の中にも、預かった人に返すものはあるとは思うけど、そうじゃないケースが多いんじゃないかな。典型的なのは所得税を預かるパターンかな。

 
 

所得税?

うん。従業員の人って、会社から給料をもらうよね?

 
 

うん、そうだよね。じゃないと、働くのが嫌になるもんね。

もらっても嫌かもしれないけどね。だけど、従業員の人は、給料をもらったら、それに見合う税金を払わないといけない。それが「所得税」。法人が払うのは法人税だけど、個人が払うのは所得税。

 
 

そうか、法人税は会社の所得にかかるけど、所得税は個人の給料とかにかかるのか。

そうだね。だから、正しくは、法人所得税と個人所得税と呼んだほうがいいんだけどね。日本では、この個人所得税のことを「所得税」と呼んでる。

 
 

変なの。両方所得税なんだから、法人税と個人税にすればいいのにね。

確かに(笑) じゃあ、話を戻すけど、従業員の人は、いちいち税金を計算して、申告とか納付とかするのはめんどくさいよね?

 
 

あ、わかった。だから、会社の給料の全体の額から税金を払って、残りを従業員の人に払うってことか。

正解。流れとしてはそういう流れで説明しようとしていた。そういうのを「源泉徴収」って呼ぶけど、会社が給料を払うときに、それぞれの個人の所得税部分を預かる。で、残りの部分を個人に払うわけだね。だから、会社には預かった所得税部分が残る。それが「預り金」の典型例。

 
 

ああ、そういうことか。よくわかった!

じゃあ、この預り金、誰から預かって、誰に払う?

 
 

従業員の人たちから預かって、国とか地方に払う

正解。正確には、所得税は国だね。税務署に払う。でも、実際には住民税も預かる。そっちは地方だね。

 
 

あれ? 住民税って、住民の人から預かるの?

いや、個人の場合、所得税のほかに住民税というのを払ってる。法人もそうだったよね。「法人税、住民税及び事業税」って…

 
 

ああ、そうだ、そうだ。思い出した。

個人も一緒だよ。所得税だけじゃなくて、住民税も払う。お父さんは、兵庫県と神戸市に払ってるね。だから、そういうのが「うちわ会食」に使う「はばタンのうちわ」になったりしてるね。

 
 

使い方が…

まあ、兵庫県と神戸市はちょっとアレだから、この話はやめよう。大阪との間に壁を作るのに使われなくてよかったよ。

 
 
 

わはは。

他にも社会保険料とかあるんだけど、いずれにしても、会社がいったん従業員の人たちから何か預かって、それを後日別のところに払うのが預り金のイメージかな。トヨタだと、従業員数も多いし、給料も高いから…

 
 

だから預り金は多くなる!

そうだね。もちろん、預り金は他にもいろんなものがあるけどね。まあ、あんまりおもしろい話じゃないから、預り金はこれくらいにしようか。

 
 

うん。預り金のことはよくわかった!

それはよかった。じゃあ、今回はここまで。

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