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第152回 流動負債は「1年内償還予定の社債」なのに、固定負債は「社債」なの?

第152回は、引き続きトヨタ(トヨタ自動車株式会社)の個別財務諸表を見ますが、流動負債の「1年内償還予定の社債」という項目について、少し考えます。

トヨタの個別財務諸表で、流動負債を見始めて、支払手形と電子記録債務の話をしたけど、他に流動負債でわかりにくい項目はあるかな?

 
 

未払法人税等!

 
 
 
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あれ、その前に「1年内償還予定の社債」っていうのはわかる?

 
 
 

え? 1年以内に償還される社債じゃないの?

この社債って、トヨタが持ってる他社の社債? それとも、トヨタが発行した自社の社債?

 
 

トヨタが持ってる他社の社債!

え? 今見てるのは、「流動負債」だよ。

 
 

あ、そうだった。えー、どうなってるんだろ。

社債って、何に似てた?

 
 

(長考モードのため放置)

そろそろ何か思いついた?

 
 

借入金!

正解。同じ流動負債の中に、「短期借入金」ってあるよね。

 
 

あった!

これはトヨタがお金を借りてるもの? それとも貸してるもの?

 
 

借りてるものだよね。

そう、そう。じゃあ、社債も一緒じゃない? トヨタがお金を借りて…

 
 

社債を発行した!

 
 
 
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正解。だから、トヨタが発行した自社の社債だね。流動負債のほうには「1年内償還予定の社債」があるけど、固定負債のほうはどうかな?

 
 

「社債」がある。流動負債のほうが「1年内償還予定」だから、えーっと、2年以上先に償還されるものかな?

うん、だいたいそんな感じだけど、正確には、「1年超」だね。2021年3月末の決算日を例にすると、2022年3月31日までに償還されるものは…

 
 

流動負債!

そのとおり。「1年内償還予定の社債」だね。でも、償還が2022年4月1日以降のものは、決算日から見て1年超先になるよね。この部分が固定負債の「社債」。いいかな?

 
 

うん、わかった! 何で「1年超先償還予定の社債」とかにしないの?

書かなくてもわかるからじゃないかな。もともと社債自体は比較的長期の資金を調達するための手段。だから、基本的な性質は「固定負債」だと思う。流動と固定の区別はいいよね? 1年以内に決済する必要があるか、1年超先まで決済しなくてもいいか。

 
 

それはわかってるよ。

だから、「社債」というのは、もともと固定負債の項目だと考える。でも、その中にはもうすぐ償還される部分もあるから、そういう部分だけをあえて流動負債に振り替える。で、「この部分だけはもうすぐ償還されますよ」ということを示すために「1年内償還予定の社債」という項目名にする。そんな感じじゃないかな。

 
 

わかった! じゃあ、1年以内に償還される社債のほうが珍しいってことだよね?

そういう理解でいいよ。もともとは長期の社債でも、いつか償還期限は来るから、その1年前くらいに流動負債に振り替えられる感じだね。

 
 

そういうことか。もともと短い社債とは限らないってことだね。

 
 
 
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うん、うん。最後に確認だけど、トヨタの流動負債には「短期借入金」・「1年内返済予定の長期借入金」・「1年内償還予定の社債」があって、固定負債には「社債」がある。こういう負債をまとめて何と呼ぶ?

 
 

え? どういうこと?

借入金と社債の共通点は? 買掛金とは違うよね?

 
 

あ! 思い出した! 何ていうんだっけ? 無利息…負債? 違う、それは買掛金か。その逆だ。

時透くんのお兄ちゃん…

 
 

あ! 「有」だ! 有…利息? 何か違うな。

「有利子負債」だね。利子と利息は同じものと考えていいよ。買掛金は「無利子負債」。じゃあ、今日はここまで。

 
 

忘れてた…

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