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第151回 支払手形のついでに電子記録債務の話もしてしまおう

第151回は、手形の話の続きで、裏書や割引のことも少しだけ話します。あとは、トヨタ(トヨタ自動車株式会社)の個別財務諸表にある「電子記録債務」についても、ついでにちょっとだけ解説します。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん。

こども君:小学5年生。 特徴としては、好奇心が強く、語彙は多いほうで、数字を扱うのは得意。ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手だけど、最近は少し落ち着いた。阪神タイガースとFF3のたまねぎ剣士をこよなく愛する普通の男の子。

前回は手形の仕組みを解説したね。A社がB社から部品を仕入れて、代金は手形で支払った。で、2か月後とかにA社は銀行にお金を支払って、手形を決済した。こども君が図を描いてくれたから、仕組みはわかったってことだよね。

 
 

うん、もうわかったよ。

 
 
 
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これも前回言ったけど、手形は有価証券だから、それ自体に価値がある。だから、手形を受け取ったら、それを支払いに充てることもできる。そのことは話してないよね。

 
 

うーん、手形をもらった会社が仕入れをするときに、その手形を使うってこと?

うん、そのとおり。A社がB社から部品を仕入れるときに、B社に手形を振り出したとする。これは前回と同じだね。B社はA社の手形をもらうわけだけど、B社も別のC社から部品を仕入れているとする。このとき、B社はA社からもらった手形をC社に渡すこともできる。「裏書(うらがき)」っていうけどね。だから、手形はお金みたいなものだと考えてもいいかもしれない。

 
 

分かった気がするけど、A社が「2か月後に100円払います」と書いた手形を振り出して、B社がそれを受け取ったとしたら、B社がC社から仕入れる金額がそれと違うときはどうするの?

なるほど。そういう疑問か。B社がC社から仕入れる金額が100円より大きかったら、支払の一部をA社の手形にすることは可能だと思う。残りは別の支払い方法だね。B社が手形を振り出すとか。

 
 

ああ、そういうことか。

逆にB社がC社から仕入れる金額が100円より小さかったら、たぶんA社の手形は使えない。でも、A社の手形を銀行に持っていけば、「割引」といって、お金に換えてくれる。100円よりもちょっと小さい金額になるけどね。そのお金でC社に支払ってもいいよね。

 
 

そうだね。わかった。

トヨタの貸借対照表で見たのは、トヨタの「支払手形」。なので、トヨタはこの場合のA社の立場だね。そう考えると、負債の部にある「支払手形」というのは、「これから手形の決済のためにどれだけのお金を支払う必要があるか」が書いてあるってこと。だから、結局、支払手形というのは、買掛金や借入金と同じようなものだね。

 
 

そうだね。もう完璧に理解した。じゃあ、資産のほうは「約束手形」になるの?

ああ、手形を受け取ったほうの会社か。貸借対照表では「受取手形」という科目になる。例えば、B社がA社の手形を受け取ったら、B社の貸借対照表には「受取手形」が載ってくる。これは「売掛金」と同じようなものだね。

 
 

そうだね。

 
 
 
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でも、ちょっとトヨタの貸借対照表を見てほしいんだけど、支払手形の残高って、他の項目と比べて、めちゃくちゃ小さくない?

 
 

ほんとだ! すごい小さい。位が全然違う。

実は、今はもう、手形はあんまり使わなくなってる。その下に「電子記録債務」っていう項目があるのはわかる?

 
 

うん。支払手形と買掛金の間だね。

そう、そう。この電子記録債務というのが、手形の代わりみたいなもの。手形は現金みたいなもので、現物があるから、それを振り出したり、もらったりする場合は、ちゃんと管理しないといけない。無くしたら困るよね。

 
 

わはは。

だから、電子化して、現物のやり取りをなくしたものが「電子記録債務」だね。イメージは湧くかな?

 
 
 

うん。湧く、湧く。それだったら、無くさないもんね。

 
 
 
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そうだね。じゃあ最後に、「電子記録債務」の反対って何かわかる? 仕入れた側が「電子記録債務」だとしたら、売り上げた側は何が資産になる? 現物の無い受取手形とか売掛金みたいなものだけど。

 
 

電子記録… 何だ?

「債務」の反対って何?

 
 

わからない。

「債権」だよ。「債権・債務」とか言うよね。

 
 

じゃあ、電子記録債権

正解。

 
 

そのままか。

すみません(笑) あ、もう1つだけ。さっき、手形のことを有価証券と言ったけど、それは法律上そうなっているだけで、貸借対照表では、受け取った手形は「受取手形」という項目に入れる。だから、「有価証券」とは別扱い。会計の話とは区別してね。

 
 

はーい!

じゃあ、今回はここまで。

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