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第150回 支払手形のことを考える前に手形の仕組みを教えて

第150回も、前回に引き続き、トヨタ(トヨタ自動車株式会社)の個別財務諸表を見ますが、今までの資産サイドから負債サイドに移ります。こども君は、早速「支払手形」がわからないと言っていますが、当然のことながら、そもそも「手形」自体がよくわからないようです。

前回で繰延税金資産の話も終わったから、トヨタの個別財務諸表の資産サイドはもういいよね?

 
 

うん、次は負債だね。

OK。じゃあ、まず「流動負債」から見てみよう。

 
 

早速「支払手形」がわからない。

そうだね。手形の話はあまりしてないよね。もうなくなっていくものかもしれないけど、一応説明しようか。

 
 

うん。聞きたい!

 
 
 
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以前に「約束手形」という言葉は知ってたと思うけど、会社が何かを仕入れたときに、現金の代わりに手形で支払うことがある。例えば、A社がB社から100円の部品を仕入れたときに、100円のお金を払うんじゃなくて、「100円払います」と書いた手形を渡すってこと。

 
 
 

え? それって、買掛金とは違うの?

いい質問だね。買掛金は、仕入れをしたときに、「2か月後に100円払います」という約束をしている場合に計上するよね?

 
 

うん。そうだよ。それと手形は何が違うの?

経済的実質を見れば同じだね。手形の場合でも、「2か月後に100円払います」と書いた手形を渡すだけだから。どっちの場合でも、仕入れたほうの会社は、2か月後までに100円のお金を準備しておかなければならない。

 
 

うん、そこまではわかる。

でも、買掛金のほうは単なる約束だけ。手形はそれ自体が有価証券といって、価値のあるもの。だから、買掛金のほうは「まだ支払っていない」という状態だけど、支払手形のほうは「手形で支払った」という整理になる。

 
 

え? まだ払ってないじゃん。

 
 
 
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うん。お金は払ってないよね。でも、手形という価値のあるものを渡した。だから、一応支払いは済んでる。あとはその手形を「決済」するだけだね。

 
 

「決済」って?

単純にはお金を払うことだね。A社は手形を振り出したけど、B社は部品を納めて、その手形をもらったよね。B社が手形を銀行に持っていけば…

 
 

もしかして、お金と交換してもらえるの?

そのとおり。逆に部品を仕入れた側のA社は、「2か月後に100円払います」と書いた手形を振り出したわけだから、2か月後には100円のお金を払わないといけないそれが「決済」だね。手形を決済すると、負債としての支払手形がなくなって、同時に資産としてのお金もなくなる。これは分かるかな?

 
 

うん。わかるよ。貸借対照表の話でしょ。

そのとおり。借入金を返済したのと同じような形だね。

 
 

うん、うん。イメージどおり。借入金を返済したときも、負債の借入金と資産のお金が両方減るからね。

 
 
 
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よくわかったね。そのとおり。

 
 

でもさー、じゃあ、手形をもらったB社は、銀行でも100円もらえて、手形を振り出したA社からも100円もらえるの?

いや。手形を振り出した場合、基本的に銀行でお金をやり取りするね。手形を振り出したA社は、2か月後に銀行に100円のお金を払う。手形を受け取ったB社は、手形と交換に100円のお金をもらう。これで終わり。

 
 

じゃあ、100円のお金は、もともと手形を振り出した会社にあって、それが次に銀行に行って、最後に手形をもらったほうの会社に行くってこと?

そのとおり。

 
 

ああ、そういうことか。両方からもらえるのかと思った。じゃあ、図にするとこんな感じだね。

 

うん、だいたいそんな感じでいいよ。本当は、A社がやり取りする銀行と、B社がやり取りする銀行は、別のこともあるけどね。まあ、その場合は銀行間でやり取りしてくれるから、気にしなくていいね。ちょっとお金の流れは違うけど、この仕組みって、A社から見たら買掛金とそんなに変わらないよね。

 
 

うん、でも銀行が入ったりしてるから。

そうだね。そこは違う。銀行が介在してるからね。

 
 

「介在」って何?

間に入ってるってこと。お金の流れは銀行を経由するよね。そういう話。じゃあ、今回はここまで。

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