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第144回 土地と建設仮勘定はなぜ減価償却しないのか

第144回も、前回に引き続き、トヨタ(トヨタ自動車株式会社)の個別財務諸表を見ています。固定資産のうち、有形固定資産の内容を確認中ですが、こども君は建設仮勘定のことが気になったようです。

前回は、「資産の部」の中の「固定資産」の中の「有形固定資産」の中の「建物(純額)」の話をしたよね。

 
 

そうだね。階層が深いね。覚えてるよ。建物以外のものにも純額って書いてあるね。

うん。でも、純額って書いてないものがあるよね?

 
 

土地! そうか。土地は古くなっても価値は下がらないからか。

正解。土地は減価償却しないからね。減価しないから、償却しないってことだね。

 
 

ああ、そういう言い方か。

 
 
 
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他には?

 
 

何これ? 建設… 何勘定?

読み方は「建設仮勘定(けんせつかりかんじょう)」だよ。

 
 

ああ、そう読むのか。「仮に」の字だ。

そうだね。これは何で償却しないのかな?

 
 

まず、「建設仮勘定って何?」って聞いてよ。わからないんだから。

(笑)

 
 

あ、前に「何とか勘定」ってあったよね。前払費用とか。

ああ、「経過勘定」かな。

 
 

そう、そう。それとは関係あるの?

勘定っていうのは、勘定科目のことだと思うんだけど、例えば、売掛金も棚卸資産も建物も土地も全部、勘定科目。だから、前払費用・未収収益・未払費用・前受収益という勘定科目を総称して、「経過勘定」だね。特に建設仮勘定とは関係ないよ。だから、問題は「建設仮」の部分ってことだね。

 
 

「建設」は、「建物を建てる」みたいな意味だけど、「仮」って何だろう?

 
 
 
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うん、建設の意味は正しいね。例えば、会社が新しい工場を建てるとしよう。そのときには、まず土地が必要だけど、その上に建物を建てて、機械を入れたりするよね?

 
 

うん。それはわかるんだけど。

工場を建てるのは、建設業者とかだから、その業者にお金を払う。「手付金」とか呼ぶけど、まだ建物が完成していない段階で、先にちょっとお金を払っておく感じだね。

 
 

先に払うってことは、あとでそれを使う権利みたいなものだから、資産になるんだ!

そうだね。そう考えてもいいね。前払費用とはちょっと違うけど、建物の総額を何回かに分けて払ったら、その合計が建物の取得原価だよね。だから、最初に払ったものからちょっとずつ資産に溜めておいて、最後には建物にしないといけない。感じはわかるかな?

 
 

うん、わかる。それが「建設仮勘定」ってこと?

そう。その手付金とかは「建設仮勘定」に入る。あとは、自社で建物を建てたり、機械を作ったりするのにかかったコストも「建設仮勘定」に入るよ。とにかく、そういうものを全部入れとく感じかな。

 
 
 

そういうことか。建設業者が建てても、自社で建てても、結局そのコストは「建設仮勘定」になるってことか。

そのとおり。じゃあ、建物が完成したらどうなる?

 
 

建物に変わる!

正解。会計の世界だと「振り替える」っていうんだけど、いったん「建設仮勘定」に集計しておいたコストを「建物」という別の勘定に「振り替える」。で、建物になって、それを使い始めたら、減価償却も始める

 
 

ああー、そういうことか。わかった。

逆にいうと、建設仮勘定のうちは…

 
 

減価償却はしない! だから、純額って書いてない。

そのとおり。土地は「そもそも」減価償却しないけど、建設仮勘定は「まだ」減価償却しない。減価償却するときには、もう別の勘定、例えば、建物や機械装置に振り替わってるってことだね。

 
 

全部分かった! また前の話に戻るけど、だから、建設仮勘定は建物とかよりも下に書いてあるんだね。

うん。あんまり考えたことなかったけど、そうだね。仕掛品は製品の下だから、建設仮勘定は建物とかの下でいいね。いい視点だと思う。じゃあ、今回はここまで。

 
 

ありがと。

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