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第143回 有形固定資産の「純額」と「総額」って何が違うの?

第143回も、前回に引き続き、トヨタ(トヨタ自動車株式会社)の個別財務諸表を見ています。流動資産を見終えたので、次は固定資産に移ります。

前回で、だいたい「資産の部」のうち、「流動資産」は見たよね。次は「固定資産」にしようか。

 
 

うん! でも、貸借対照表を見るのって、面白いよね。

(笑) 珍しい人だね。

 
 

わはは。

じゃあ、まずは分類から。「固定資産」の内訳を見ると、その1つ下に階層があるよね。それぞれの項目の上の階層というか。

 
 

うん。「有形固定資産」と「投資その他の資産」かな。

何か探してた?

 
 

え? 「無形固定資産」ってどこにあるのかなと思って。

ああ、ほんとだ。「無形固定資産」の区分はないね。残高がないってことなんだろうね。びっくりだけど。

 
 

そうなのか。

 
 
 
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じゃあ、「有形固定資産」から見ていこうか。例えば、よくあるものだと、土地とか建物っていう不動産がここに入るね。

 
 
 

うん。「建物」も「土地」も入ってる。でも、「建物」は「建物(純額)」って書いてある。純額って何?

ネットの金額ってこと。

 
 

ああ、そうか。会計の「純」って、そういう意味だったな。

じゃあ、何をネットした後の金額が書かれてると思う?

 
 

わかるのに言葉が思い出せない… 言葉で説明するけど、建物が古くなっていくと、価値が下がるから、その分を減らしていくってことなんだけど。どうしても思い出せない。

減価償却かな?

 
 

そうだ! 減価償却だ!

正解。建物って、買ったときの値段があるよね。取得原価っていうけど。それが例えば300円とする。でも、毎年10円ずつ減価償却をして、10年後にはその累計額が100円になってる。これが「減価償却累計額」。「純額」というのは、この減価償却累計額をネットした後の金額という意味で、ここでは200円ってこと。いいかな?

 
 

わかった。

 
 
 
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じゃあ、「純額」の反対って何?

 
 

まだネットしてない金額ってことか。

うん。カタカナで言ったら、「グロス」だね。「グロス」と「ネット」。

 
 

わからない。

「純額」の反対は「総額」。純額がネットで、総額がグロス。

 
 

言葉は分かった。

だから、「建物(純額)」って書いてあったら、「ネットの200円で書いてますよ」という意味。

 
 

それはわかる。

そうじゃなくて、総額で書いてもいい。例えば、「建物300」とその下に「減価償却累計額△100」で書いてもいい。これがグロスというか総額ベースの書き方。

 
 

そうか、それでもわかるね。同じだね。

同じかな? グロスで書くのとネットで書くのと、どっちが情報量が多い?

 
 

ああ、そういうことか。ネットで書くと、総額が分からない。

そうだね。だから、どれくらい償却が進んでいるのか、言い換えると、どれくらい古い建物なのかがわからないよね。だから、グロスで書いたほうが、読み取れる情報量は多い

 
 

そういうことか。そこまで考えるんだね。

そうだね。純額で書くのもOKってルールがあるから、そうしてるんだけどね。じゃあ、今回はここまで。次回は有形固定資産の続きを見よう。

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