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第132回 投資有価証券の含み益は利益剰余金に反映されるのか

第132回は、投資有価証券の時価評価について、貸借対照表の動きを確認します。こども君は、含み益のように未確定なものは、引当金に入れておけばいいと考えているようです。面白い考え方ですね。

前回は、会社が上場株式を持っている状況を考えた。それを「投資有価証券」って呼んだけど、その投資有価証券を100円で買った後、時価が150円になった。貸借対照表の左側で、投資有価証券を100円から150円に置き換えたときに、貸借対照表の右側がどうなるかという話をしてた。

 
 

うん、純資産は増えるけど、利益剰余金が増えるわけじゃなさそうだった。

そうだね。利益剰余金が増えるってことは、基本的に損益計算書で利益を出してるってこと。だから、時価評価しただけで50円の利益を出してもいいのかどうかだよね。

 
 

まだ売ってないんだから、利益は出ないはずだよね? まだ確定してないから。

 
 
 
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じゃあ、投資有価証券を150円で売ったら、それは利益でいいのかな?

 
 

うん、そう思う。お金が入ってくるからね。でも、投資有価証券を持ったままで、お金が入ってこないのに、利益を計上するのは変だよね?

確かにお金は入ってこないね。でも、それは売るかどうかだけの問題で、投資有価証券の価値が上がってることは間違いないよね?

 
 

価値は上がってる。そうか。あれ? どうしたらいいのかな?

 
 
 
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じゃあ、ちょっと整理しよう。100円で買った投資有価証券を150円で売ったとき、つまり、150円のお金に変わったときは、50円の利益を計上してもいいよね? 利益は確定してるし。

 
 

うん、それはいい。かまわない。

問題は、上場株式みたいにちゃんとした時価がある投資有価証券で、まだ売ってないけど、時価が上がってる状態だよね。じゃあ、順番に整理していくけど、まず、貸借対照表の左側では、投資有価証券は150円にしたほうがいい?

 
 

うん。それはそう思う。

そうだね。その会社の貸借対照表を見る人は、「100円の投資有価証券じゃなくて、150円の投資有価証券を持っている」ということを知りたいからね。

 
 

ああ、そういうことか。

事業用の固定資産は、値上がりで利益を得るために持ってるわけじゃないけど、上場株式みたいな金融資産は、値上がり目的で持っていると考えるのが自然だと思う。実際はそうじゃないケースもあるけど。だから、値上がりしたら、それは貸借対照表に反映したほうがいい。

 
 

事業用の固定資産は、ビジネスで使うからね。

そのとおり。だから、事業用の固定資産は時価評価しないよね。でも、上場株式みたいな金融資産については、値上がり目的で持っていて、それが実際に値上がりしたら、投資の成果と言っていいと思う。だから時価評価するという考え方かな。

 
 

うん、ボクもそう思う。

 
 
 
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だけど、さっきこども君が言ったみたいに、利益はまだ確定していない。今日は150円まで値上がりしたけど、明日には100円に戻るかもしれない。じゃあ、どうしたらいいかな?

 
 
 

うーん。負債には引当金ってあったでしょ? それと同じようなものを純資産に入れるのはダメ? 引当金じゃないんだけど、まだ確定していない50円を純資産の中に入れておく

その50円部分は「含み益」っていうんだけど、そういう投資有価証券の含み益、つまり、後々利益になりそうな部分を、利益剰余金とは分けて、純資産の中に入れておくってことかな?

 
 

そう! 正解?

うん。いい視点だと思う。だいたいそんな感じ。じゃあ、その投資有価証券を売ったらどうなる?

 
 

50円の部分は利益剰余金にする。

そうだね。損益計算書で投資有価証券の売却益を計上して、利益剰余金を増やす感じになるから、もう引当みたいなものはいらなくなるよね。

 
 

わかった。

じゃあ、ここはもうちょっと体系的に説明したいから、また次回ね。

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