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第130回 減損損失の例を使ってキャッシュ・フローと損益の関係をもう一度考えてみよう

第130回は、減損損失の例を使って、キャッシュ・アウトフローの発生と損益計算書上の費用・損失の計上タイミングを改めて考えます。このレベルで理解できていれば、小学生でも会計の知識を実践的に使うことができると思います。

前回は、こういう図を見たんだよね。

 
 
 

うん。わかりやすかった。

 
 
 
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もう一度整理するけど、キャッシュ・アウトフローが発生する、つまり、お金が出ていくのはどの時点?

 
 

買った時点!

何を?

 
 

固定資産を。

そうだね。だから、キャッシュ・アウトフローはかなり早い段階で発生している。

 
 

ああ、そういうことか。そうだね。

じゃあ、その固定資産が工場だとして、その減価償却費が製品の原価の一部になる場合、その工場を買うための支出が費用に変わるのはどの時点?

 
 

製品が売れた時点

 
 
 
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正解。じゃあ、その工場が減損して、減損損失が計上される場合、その工場を買うための支出はどうなってる?

 
 

キャッシュ・アウトフローが発生するときってこと?

いや、違う。ちょっと数字で確認しようか。いま工場を買うための支出が1億円とする。これがキャッシュ・アウトフロー。買ったときにすぐに出ていくよね?

 
 

お金自体はそうだね。

で、あんまり起きないけど、買ってすぐにその工場が減損した。で、減損損失が4,000万円計上された。じゃあ、1億円のうち、4,000万円はすぐに費用というか損失になったよね?

 
 

ああ、そうだね。

だから、これはペンを買ったのと同じ。経費みたいなもの。消耗品費とかいうけど。いずれにせよ、お金を払ってすぐに費用とか損失になった。で、損益計算書に反映された。だから、工場を買うための支出1億円のうち、4,000万円はすぐに損失になって、残りは6,000万円。これはどうやって費用になる?

 
 

減価償却するんだよね。

 
 
 
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そのとおり。でも、減価償却の時点ではまだ費用にならないよね?

 
 

そうだった。その工場で作った製品が売れたときに費用になる。ああ、そうか。すぐに費用になるかと思ったけど、そんなことはないね。

うん。前回は固定資産を20年使う前提にしたから、一部は20年以上先まで費用にならないってことだよね。だから、キャッシュ・アウトフローと費用化のタイミングはめちゃくちゃズレる。

 
 
 

そうだ、そうだ。ズレるのは知ってたけど、そんなにズレるのか。

そうなんだよね。費用とか損失って、結局はキャッシュ・アウトフローの配分なんだけど、結構長いスパンで配分するよね。

 
 

スパンって?

ごめん、「期間」。

 
 

それならわかる。

 
 
 
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だけど、通常は「資金支出→固定資産→減価償却費→棚卸資産→売上原価」というルートで損益計算書に反映されるところ、減損損失なら「資金支出→固定資産→減損損失」で短縮ルートだよね?

 
 
 

確かに。ああ、そうやって考えるのか。減価償却費って簡単だと思ってたんだけど、こんなルートになってるのか。

そうだね。本社みたいに製品を作っていないビルとかの減価償却費はそのまま損益計算書に行くけどね。あと、減損損失以外でも、途中で固定資産を除却しても、一発で損益計算書に行くよね。もうこれで大丈夫だよね? お金の動きと損益の動きは別々に捉えつつ、両者の関係はよく見といてね。

 
 

はい!

じゃあ、今回はここまで。よく理解できたみたいだから、よかった。次回から別の話だね。最後にもう一度言っておくけど、外では絶対「減損」とか「減損損失」とか言っちゃだめだよ。聞いた人が嫌な顔をするから。

 
 

わかった。のれんの減損!

それが一番ダメなやつです。

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