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第128回 減損処理した工場で作った製品は、製造原価が小さくなるの?

第128回は、工場が減損処理の対象になった場合、減損後の減価償却費の減少により、製造原価も減少することを確認します。あと、製品の製造原価のことはやっぱりイメージが湧きにくいようなので、再確認したいと思います。

前回はこども君のパフォーマンスがすごかったよね。いい意味でのパフォーマンスではなく、悪い意味での。

 
 

話が全然進まなかったもんね。

 
 
 
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ほんとそうだよね。じゃあ、ちょっと話を戻そうか。会社が持っている工場の帳簿価額が1億円で、使用価値が6,000万円。で、「回収可能価額=使用価値」だったから、減損損失の額は4,000万円。

 
 

うん。そういう話だった。で、その工場はあと20年使えるから、減価償却費が毎年500万円だった。

そうだね。で、前回話そうと思っていたのは、工場の減価償却費は、そこで作っている製品の原価の一部になるってこと。例えば、その工場で年間5万個の製品を作ってたとする。

 
 

うん。いいよ。

で、その製品の1コ当たりの原材料費は200円で、1コ当たりの人件費みたいなものが100円としよう。

 
 

じゃあ、1,500万円ってことだ。

ああ、原材料費は年間1,000万円で、直接労務費、じゃなくて人件費が年間500万円ってことだね。めっちゃ小さな工場やな。

 
 
 

5万個も作るのに、人件費500万円だったら、めっちゃ大変じゃん。1人で作ってるの?

(笑) でも、今さら固定資産の金額を直すのもめんどくさいから、このまま行こう。ちょっとしか働かなくても余裕で作れるもの。

 
 

いいよ。

 
 
 
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じゃあ、減価償却費は製品1コあたりいくらかな?

 
 

これって簡単な問題?

うん。簡単。これから難しくなっていくから。

 
 

わかった。じゃあ、100円。「500万円÷5万個」だから。

正解。じゃあ、製品1コ当たりの原価は合計でいくら?

 
 

300円!

え? 減価償却費は? 減価償却費も製品の原価を構成するって言ったよね。

 
 

あ、そうか。じゃあ、400円か。

うん。そうだね。原材料費200円+人件費100円+減価償却費100円で、400円だね。

 
 

ふーん、そういうことか。

 
 
 
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じゃあ、いま減損損失が4,000万円計上されて、固定資産の帳簿価額は…

 
 

6,000万円になった。

そうだね。じゃあ、それがまだ20年使えるとしたら、1年あたり…

 
 

300万円!

正解。1年あたりの減価償却費は300万円になるね。じゃあ、製品1コ当たりの減価償却費は?

 
 

5万個作るんだから、60円。

正解。じゃあ、製品1コ当たりの原価は?

 
 

360円

 
 
 
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じゃあ、減損した工場で作ったほうが製品が安いってこと? もともと400円だったよね?

 
 

あれ? ほんとだ! 何で? あ、でも、そうか。減損したときに一気に… あれ?

あからさまに混乱してるね。何となく「減損損失は減価償却費の先取り」ってイメージはあったと思うけど、現実はもうちょっと複雑だよ。

 
 

あれー? 何かわかったと思ったのになあ。

減損損失を計上したことで減った費用は何なのか、これは次回考えよう。ちょっと複雑な話だからよく覚えておいて。

 
 

はい! 何か急に難しくなった。でも、これはおもしろいね。

ありがとうございます。

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