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第123回 使用価値は初めて聞いたけど、正味売却価額はもう知ってる

第123回は、減損損失の測定に関して、回収可能価額の考え方を議論します。端的には、使用価値だけでなく、正味売却価額も考えなければならないというお話です。

前回は、減損損失の計算をしてもらう直前で終わっちゃった。

 
 

すぐにわかったのに。

ごめん、ごめん。前提条件だけ再確認しておくけど、ケーキ屋さんが持ってる事業用の固定資産の帳簿価額は1億円。で、「減損の兆候」があるということで、ケーキ屋さんが見積もったところ、年間のキャッシュ・フローは400万円くらいになりそう。それが20年続く。で、割引率は5%。そうすると、こんな感じになった。

 
 
 

5,015万円!

(笑) それが減損損失の額かな。将来キャッシュ・フローの割引現在価値が4,985万円で、固定資産の帳簿価額は1億円だから、その差だね。

 
 

5,015万円!

正解。1億円から5,000万円を引いて、15万円を足したらいいよね?

 
 

うん。そうやってやったよ。自然にだけど。

 
 
 
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(笑) 失礼しました。この将来キャッシュ・フローの割引現在価値の4,985万円は「使用価値」って呼ぶ。その固定資産を使用して得られる価値かな。つまり、ケーキ屋さんの事業を続けることで得られる価値ってこと。

 
 

だから、使用っていうのか。全然聞いたことないけど。

他に考えることはないかな? この事業用の土地と建物から得られる最大の価値って、使用価値で間違いない?

 
 

えー、でも、見積もってるだけだから、もしかしたらすごく変わるかもしれない。今みたいに景気が悪くなったりするのとか、予想できないよね。

それはそうだね。使用価値自体は見積りがベースにあるから、ある意味不安定な数値だと思う。だけど、今聞きたいのは、この事業用の土地と建物から得られる最大の価値が4,985万円で間違いないかってこと。使用価値以外の価値はないかな?

 
 

前に「売ってもお金になる」って話をした。だから、それが関係あるのかも。

そうだね。話を続けてみて。

 
 

売るかもしれないってこと?

選択肢は、2つあるよね。1つは、ケーキ屋さんを続けて、毎年のキャッシュ・フローを稼ぐこと。もう1つは、ケーキ屋さんをやめて…

 
 

あ! 売るのが10年後だったら、それを現在価値に直すの?

いや。そこまで複雑に考えなくていい。もう1つの選択肢は、ケーキ屋さんをやめて、現時点で土地と建物を売ってしまうこと。例えば、不動産屋さんに聞いたら、「土地と建物は6,000万円くらいで売れそう」って言われたとする。本当はもっとちゃんと調べないといけないけどね。このときって、減損損失はいくらだと思う?

 
 
 

土地と建物の帳簿価額は1億円だよね。だったら、4,000万円だと思う。

 
 
 
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そうだね。このときの6,000万円を「正味売却価額」って呼ぶ。

 
 

え? もう知ってるよ。前に聞いたことあるもん。

棚卸資産のところでやったかな。今回は固定資産の話だけど、だいたい同じだね。でも、「正味」だから、本当は6,000万円から処分費用の見込額を引かないといけない。不動産屋さんの手数料とかね。

 
 

ああ、そういうことか。棚卸資産と固定資産で違うのか。でも、同じ考え方だから、すぐにわかった。

そうだね。だから、このケースは、帳簿価額が1億円だけど、使用価値が4,985万円で、正味売却価額が6,000万円。で、減損損失は4,000万円だった。いいかな?

 
 

うん。OK。

これはそんなに難しい話じゃないよね。でも、もうちょっとややこしい話もあるから、次回に回すよ。

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