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第118回 固定資産の帳簿価額を回収できないときに減損損失が計上されるんだね

第118回も、前回に引き続き、固定資産の減損のお話です。今回は、減損損失の計上の要否を判断する文脈で、固定資産の帳簿価額をキャッシュ・フローで回収するというイメージを伝えたいと思います。

前回は減損の話をして、「減損の兆候」までは話したよね。この減損の話は、一番難しいと思うよ。

 
 

え? 今まで勉強した中で?

勉強(笑) そうだね。話が長いし、棚卸資産の評価みたいに直感的に理解しやすいものじゃないからね。

 
 

へぇー。社債のほうが難しかったけどな。前回の話はあんまり難しくなかったよ。

 
 
 
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そうか。それはよかった。じゃあ、会社が持っている事業用の固定資産に「減損の兆候」があるときに、次に会社が何をしないといけないか。

 
 

え? えーっと…

いや、今のは質問じゃない。「減損の兆候」があるとき、会社はその事業用の固定資産について、評価を下げるかどうかを考えるその固定資産からちゃんとお金が回収できないなら、そのままの評価では置いておけないかもしれないってことだね。でも、評価を下げるときには損失が出るのはわかる?

 
 

棚卸資産のときと同じだよね?

そのとおり。単純に固定資産の評価が下がって損をしたと考えてもいい。あとは、貸借対照表で見ると、資産を減らすことになるから、負債が動かなければ、利益剰余金を減らすことで純資産を減らす必要がある。そうしないと、バランスしないからね。

 
 

そうだね。わかる。

OK。その損失を「減損損失」と呼ぶ。減損の話の最初のほうで出てきたよね?

 
 

うん。めっちゃ損しそうなやつ。

(笑) よく覚えてたね。だから、「減損の兆候」があったら、次に「減損損失」を認識するかどうかを考えないといけない

 
 

そうだね。自然な流れだね。ボクもだいぶ成長してきたかな?

 
 
 
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(笑) 自己肯定感は常に高めだね。じゃあ、どうやって「減損損失」を認識するかどうかを決めるか。

 
 

え? えーっと…

いや、今のも質問じゃない。会社がやるべきことは、キャッシュ・フローを見積もることケーキ屋さんなら、その事業用の固定資産が関係するお店の利益とかキャッシュ・フローがどれくらいになりそうか、を考えないといけない。

 
 

うん。固定資産は事業に使うから、そこからどれだけ利益が出るかってことでしょ?

そう、そう。正確には、利益じゃなくて、キャッシュ・フローだけどね。

 
 

ああ、そうか。わかった。

 
 
 
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じゃあ、いまケーキ屋さんのお店の土地と建物で1億円としよう。これは取得原価というか、建物は減価償却した後の帳簿上の金額。「帳簿価額」だね。で、「減損の兆候」があるということで、ケーキ屋さんが見積もったところ、このお店は年間でだいたい500万円くらいのキャッシュ・フローが20年くらいは続きそう。

 
 

え? そんなことわかるの?

いや、わからない。だから、あくまでも見積り。ケーキ屋さんがそう見積もったというだけ。このときって、減損損失は計上すべきだと思う?

 
 

5百万円のキャッシュ・フローが20年続いたら、1億円になるよね? だから…どうなるんだろ?

そもそも減損処理するのは、事業用の固定資産をそのままの金額、ここでは1億円だけど、その金額のままで置いておけないからだよね。固定資産の収益性が下がって、1億円分が回収できないから、減損損失を計上するそう考えるとどうかな?

 
 

ああ、そうか。じゃあ、キャッシュ・フローで1億円分は回収できそうだから、そのまま1億円で帳簿に載せておいていいよね。

そうかな?

 
 

ボクはそう思うけど。

うん。実はそれで合ってる。実際には、その事業用の固定資産を使える年数を考えて…

 
 

あ、それは考えてた。

いいね。それは重要なポイントだよ。ただ、上限は20年で、20年先までしか考えられないけど、そこまでに得られるキャッシュ・フローで固定資産の帳簿価額が回収できるなら、減損損失は計上しなくていい。でも、そのキャッシュ・フローの合計が、固定資産の帳簿価額より小さければ、減損損失の計上が必要になる

 
 
 

よくわかった。じゃあ、今ならレストランとかは大変だから、減損損失が出そうだね。

そうだね。その感覚でいいよ。まだ話は続くけど、長くなりそうだから、今回はここで切ろう。

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