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第117回 固定資産の減損は「減損の兆候」が入口

第117回は、やっと固定資産の減損の話に入って、判定の最初のプロセスである減損の兆候について考えてみたいと思います。

前回は、事業用の固定資産でも、価値が下がっていたら、評価を下げないといけないという話をしようとしてた。棚卸資産の評価減とかと同じように。でも、その前に、事業用の固定資産をお金に変える方法を考えたよね?

 
 

お金を生み出す方法のことだよね。

そう、そう。言い方が悪かった。

 
 

じゃあ、事業に使って、お金を生み出す。あれ? キャッシュ・フローだっけ?

どちらでもOKだよ。それがメインのキャッシュ・フローの生み出し方だよね。でも、もう1つ、事業用の固定資産をキャッシュに変える方法があったよね。

 
 

売って、一気にキャッシュに変える

 
 
 
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正解。じゃあ、これで準備ができたから、次に減損の話に行くよ。まず、会社にとっての事業用の固定資産は、株式投資みたいなものとは違って、別に値上がりを期待しているわけじゃない。その固定資産を使って、事業で利益を出そうとしている。ケーキ屋さんにとってのお店みたいなものだからね。

 
 

そうだね。

じゃあ、そういう固定資産の評価を下げないといけないのって、どういうときだと思う?

 
 

え? わざわざ値上がりの話をするんだから、値下がりしたときじゃない?

なるほど。それは1つあるね。でも、仮にケーキ屋さんのお店の土地や建物の時価が下がっても、そのお店が流行ってて、ケーキ屋さんの事業からいっぱい利益が出ていたら、その事業用の固定資産は、ケーキ屋さんの事業にとって価値があるものじゃない?

 
 

あ! ということは、事業から損失が出ているとき!

 
 
 
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正解。そういうのを「収益性の低下」って呼ぶけど、事業用の固定資産の収益性が下がってくると、つまり、お店が儲からなくなってくると、固定資産の減損の問題が出てくる

 
 

ああ、そういうことか。

例えば、今こども君が言ったように、その固定資産が使われているお店が継続的に損失を出しているとき、もうちょっというと、営業損失を出しているときだね。

 
 

営業損失って、営業利益の反対?

そのとおり。「営業赤字」とも言うけど、本業で赤字になってる場合だね。あとは、損益じゃなくて、本業のキャッシュ・フローで見て、それが継続してマイナスとなっている場合なんかも同じ。

 
 

何となくわかった。うーん。お金の動きで見るってこと?

そうだね。整理すると、固定資産は直接キャッシュ・フローを生み出すわけじゃなくて、事業に使われることでキャッシュ・フローを生み出す。

 
 

あ、そうか。そこは棚卸資産とはちょっと違うね。

そうかもしれないね。だから、事業自体の調子が悪いと、その事業で使われている固定資産もキャッシュ・フローを生み出せなくなる。これが収益性の低下の問題だね。単純にいうと、事業用の固定資産をお金に変えることができなくなるってこと。だから、評価の問題が出てくる。

 
 
 

ああ、そういうことか。わかる、わかる。

 
 
 
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ちなみに、こういうふうにお店が営業赤字になったりすることを「減損の兆候」って呼ぶ。兆候ってわかる?

 
 

何だ? 兆候って何となく意味は分かるけど、説明はできない。

「何かが起こりそう」って感じかな。「前触れ」みたいなもの。

 
 

ああ、「兆し」のことか! じゃあ、わかった。「減損が起こりそう」とか「減損が起こってるっぽい」みたいな意味ってことだね。

正解。減損の話は長いんだけど、まずは「減損の兆候」があるかどうかが大事になる。その固定資産が使われている事業が好調なら、基本的にその固定資産の評価の問題は起きない。だけど、営業赤字になったり、本業のキャッシュ・フローがマイナスになったりしたら、ちょっと危険信号。それが「減損の兆候」だね。じゃあ、今回はここまで。

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