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第110回 棚卸資産の正味売却価額を題材にして資産の評価を考える

第110回は、今まで明示的には話してこなかった資産の評価(測定)について議論します。相手は小学4年生ですが、棚卸資産を例にとって、正味売却価額という概念も新たに教えてみます。

今日はちょっと資産の評価の話をしようか。

 
 

評価?

うん、資産の評価。

 
 

そんなのがあるの? 何の資産の評価?

いつも思うけど、よくそんなに質問が出るね。お父さんは明らかに今から話そうとしてるから、たぶん質問しなくても答えは聞けるのにね。

 
 

わはは。

 
 
 
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資産の評価っていうと、ちょっと難しい話に聞こえるけど、この前、貸倒引当金の話をしたよね。

 
 

うん、したね。「これくらい返ってきそうだから」って話。

そうだね。「売掛金100円のうち80円しか回収できないかなあ」と考えたから、20円分の貸倒引当金を設定した。そんな話だったよね。

 
 

それは覚えてるよ。

じゃあ、この場合、売掛金をいくらで「評価」したことになる?

 
 

予想だけど、80円ってことなの?

正解。売掛金の評価が80円。だからこそ、貸倒引当金を20円分設定した。

 
 

なーんだ。

簡単だったってこと?

 
 

思ったよりはね。でも、他にもこういう話があるんでしょ?

 
 
 
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そうだね。じゃあ、他の資産も見てみようか。棚卸資産はどう?

 
 

え? 棚卸資産の評価? 何を評価するんだ? それは棚卸資産全部に当てはまること?

うん、そうだよ。じゃあ、問題です。スーパーマーケットが100円で商品を仕入れました。でも、その商品はあんまり人気がなくて…

 
 

廃棄するのか。

いや、廃棄はしない。あんまり人気がないから、スーパーマーケットの人は、80円に値下げしないと売れないと考えている。

 
 

あ、売掛金と同じ話にするんでしょ?

(笑) 今度から別の価格を使うよ。

 
 

わはは。ってことは、棚卸資産が80円で評価されるってことでしょ?

そのとおり。本当は、それを80円で売るときに販売コストがかかる予定なら、そういうのも引くけど、簡単に言うと、棚卸資産は80円で評価される。この80円のことを「正味売却価額」と呼ぶけどね。正味ってわかる?

 
 

ネット! サラダのパックの話をした。

OK。じゃあ、「正味」の意味はいいとして、80円で評価する考え方はわかるかな?

 
 

わかるよ。前にも話したけど、廃棄になるよりましだから、評価を下げて売ったほうがいいってことだね。

うん、考え方はそれでいいよ。でも、「いくらで評価するか」と「販売価格をいくらにするか」は、厳密には別の問題だけどね。「いくらで評価するか」は、あくまでも「貸借対照表にいくらで載せるか」という話。だから、主に決算日に考えることだね。でも、スーパーの人は、「販売価格をいくらにするか」はいつも考えてる。違いは分かるかな?

 
 
 

うん、わかる。貸借対照表上は80円で評価するけど、それを80円で売るとは限らないってことか。

 
 
 
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そのとおり。じゃあ、ちょっとまとめると、100円で仕入れた商品だけど、期末の正味売却価額は80円。

 
 

あ、ちょっと気になるけど、20円を引いたから「正味」ってこと?

いや、違う。例を簡単にするために省略したんだけど、「80円で売れそうだけど、売るのに2円の販売経費がかかる」というときに、正味売却価額は…

 
 

何で2円なの?

(笑) 正味売却価額自体は分かったうえで?

 
 

78円でしょ? それはいいよ。何で2円かかるか知りたい。

スーパーだとあまりないかもしれないけど、物を売るときに手数料が2%かかるとか、そういうケースかな。誰かに代わりに売ってもらって、手数料を払ったりもするよね?

 
 

手数料って何?

誰かに代わりに何かをやってもらったときに、「お手数をおかけしました」って払うものかな。

 
 

そうなのか。わかった。

じゃあ、話を戻すと、この場合、棚卸資産は100円じゃなくて、正味売却価額の80円で評価する。2円の販売経費の話は無視するけど。でも、棚卸資産は常に正味売却価額で評価するわけじゃない。このあたりは次回話すよ。

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