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第105回 退職給付引当金の計算には現在価値計算が必要

第105回は、前回話せなかった退職給付引当金のお話です。退職給付引当金に現在価値計算がどう関係してくるのか、一緒に考えたいと思います。

前回は、退職金のことを話して、「退職給付引当金に現在価値の考え方が関係する」ってところで終わったよね。どう関係するかわかった?

 
 

えー、わからない。

賞与の場合、引当てから比較的すぐに支払うよね?

 
 

うん。何か月後とかだよね。

 
 
 
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そう。でも、退職金って、支払うのはだいぶ先じゃない?

 
 
 

ああ、そうだね。それはわかる。

お金って、将来に行けば行くほど、現在の価値で見れば下がっていくよね?

 
 

うん。今の1万円と来年の1万円を比べたら、今の1万円のほうが価値が高い。だから、同じ金額なら、将来のほうが価値が小さいってことだよね?

そのとおり。今の1万円と30年後の1万円、現在価値で比べたら、30年後の1万円のほうが断然価値が低いよね。

 
 

うん。ということは、退職金の価値はずっと同じじゃないといけないってこと?

いいや。そういう話じゃない。賞与引当金もそうだったけど、最初に「将来支払いそうな金額」を見積もるよね? 退職金も同じ。

 
 

ああ、そうか。

 
 
 
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だから、まずは「将来、退職金がどれだけ出ていきそうか」を見積もる。で、その後どうすればいい?

 
 

将来何億円か出ていきそうとか、そういうこと?

うん。そういう将来の支出が見積もれたとする。賞与引当金のときには、その全体のうち、この事業年度…

 
 

あ、わかった! 退職金を事業年度で割り算する。

うん、だいたいそんな感じ。この事業年度の分を費用にしておきたいよね。

 
 

賞与引当金と同じ感じだね。

そう、そう。でも、賞与引当金はすぐに払うから、払ったときのお金の価値は、現在価値とそんなに変わらなかった。

 
 

ああ、そうか。退職金は何十年も先に払う部分があるから、結構変わるよね?

何が変わる?

 
 

現在価値が変わる将来お金を払ったときの。

そうだね。正確に言うと、何十年か先に払うものが1億円だったとしたら、その現在価値は1億円よりだいぶ小さい。金利にもよるけど、今8,000万円用意しておいたら、金利の分で増えていって、その頃には1億円になっているかもしれない。もしそうなら、将来の1億円の現在価値は8,000万円だよね。

 
 

うん! でも、普通どれくらい働くんだ?

(笑) 22歳で就職したとして、65歳まで働いたら、40年以上だね。

 
 

じゃあ、結構長いな。

うん。だから、働き始めてからも、自分のやっている仕事のことは勉強し続けていかないといけないよ。学生のうちにどれだけ勉強していても、その知識が40年も使える可能性は低いから。

 
 

そうだね。確かに。

 
 
 
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じゃあ、退職給付引当金の話に戻るけど、退職給付引当金も、基本的な考え方は賞与引当金と同じ。将来に支払う金額のうち、この事業年度までに対応する部分を引き当てる。だから、この事業年度の分の費用を計上するってことだね。

 
 

うん、うん。

その費用は「退職給付費用」と呼ばれる。

 
 

結構そのままだね。

ごめんね(笑) でも、退職給付引当金が賞与引当金と違うのは、その支払いがだいぶ先だってこと。だから、現在価値に割り引く必要がある。これが、退職給付引当金に現在価値計算が関係する理由だね。

 
 

よくわかった。ありがとう。

こういう現在価値計算は、色んなところで使うから、「お金の価値は将来に行けば行くほど小さくなる」ということはよく覚えておいて。じゃあ、また次回ね。

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