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第97回 貸倒引当金は貸倒損失に変わることがあるの?

第97回は、前回に引き続き、貸倒引当金の話です。貸倒引当金を設定した後、実際に貸倒れが発生したときの損益インパクトを考えます。

前回は、貸倒引当金の話をしたけど、こども君は聞きたいことがいっぱいあったんだよね。その中で、貸倒損失との関係を話してもいいかな?

 
 

うん。

貸倒損失のことは覚えてる?

 
 

だいたい。お客さんが倒産して、売掛金が返ってこなくなる話だった。

そうだね。だから、貸倒損失は「回収できないことが確定しているもの」。これは前回も話したけど、お客さんが倒産したりして、売掛金100円のうち80円しか回収できないことが確定したら、20円を「貸倒損失」にして、売掛金も80円にしてしまう

 
 
 

ああ、そういうことか。じゃあ、貸倒引当金とはちょっと違うね。

 
 
 
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そのとおり。貸倒引当金は、それよりも前の、まだ状況がはっきりしないときの話だよね。「回収できなそうだなあ」という状況で設定するもの。

 
 

確実に貸倒損失が発生するとは限らないってことだね。

そう、そう。「貸倒れが発生しそうだから、先に引当しておこうかな、手当しておこうかな」という話だね。

 
 

あ! じゃあ、貸倒引当金を設定して、その後で実際に貸倒れになったら、貸倒引当金が貸倒損失に変わるの?

 
 
 
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また新たな疑問だね。すごくいい視点だと思うよ。貸倒引当金を設定するときには、「とりあえず引き当てておこう」ってことだよね? だから、実質的にそのときに資産を減らしているよね? だから、貸倒引当金を設定したときに、すでに費用が発生している。

 
 

ああ。

ちょっと難しいかもしれないけど、貸倒損失は資産が減るから損になる。貸倒引当金も、設定したら実質的に資産が減るから損になるってこと。その費用は「貸倒引当金繰入額(くりいれがく)」とか呼ぶけど。

 
 

そういうことか。

だから、先に費用が出てるってこと。じゃあ、実際に倒産したらどうなる?

 
 

ああ、もう20は先に出ちゃってるってことか。

うん。費用としてね。だから、もう売掛金は実質的に80ってこと。

 
 

何となくわかった。売掛金が100なら、80しか返ってこなかったら20が損になる。

そのとおり。それが貸倒損失だね。

 
 

でも、貸倒引当金があれば、売掛金は実質的に80だから、80返って来ればそれでいいってことか。

うん。会社としては、「それでいい」とは思わないかもしれないけど、会計の話だけでいうと、80円の売掛金に対して、ちゃんと80円を回収しているから、何も損は出ないよね。

 
 

ああ、そういうことか。あれ? ちょっと待って。もう1回いい?

 
 
 
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いいよ。売掛金を回収するときって、売掛金がお金に変わるよね。で、100円の売掛金が80円のお金に変わったら、資産が20円だけ減るから、その分だけ損したことになる。それが貸倒損失。

 
 

うん。でも、先に20円の貸倒引当金があったら、売掛金は80円って考えたらいいのか。

そう。売掛金が80円。それが80円のお金に変わっても、価値は同じだから損は出ない。

 
 
 

こういうの何ていうんだっけ? 資産から負債を引くの。

ネット」って表現かな? 「ネットする」とか言うけど。 「純額」とかそういう意味だね。

 
 

ああ、そうだった。

他に気になるところは?

 
 

うん。貸倒引当金を20円付けたときに、20円だけ損が発生するんだよね?

そうだよ。貸倒引当金は「付ける」じゃなくて、「設定する」っていうけどね。貸倒引当金の設定で実質的に資産を20円減らしているから、その時点で20円の損が発生するよ。

 
 

わかった。だから貸倒れが発生したときは、同じ損はもう発生しないんだね。

そう。その考え方は大事だね。同じ損をダブルで計上しないように注意しないといけない。まだこども君の疑問は残ってそうだけど、今回はここまで。

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