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第85回 固定費がいっぱいあったら危ないじゃん

第85回は、もう少し変動費と固定費の動き方を確認します。「売上が伸びたらどうなるか」を話すつもりだったのですが、こども君は「売上が縮んだらどうなるか」のほうが気になったようです。なかなか面白い発想です。

前回は、売上原価の全体が変動費とは限らないという話をしたよね? そこは数字で見てわかったかな?

 
 

ちゃんとわかった! すごくわかりやすかった!

それはよかった。ありがとう。前回はメーカーで、自社で製品を作ってる前提だったよね。でも、例えば、スーパーマーケットみたいなところで、商品を他から仕入れて売っているときの売上原価はどうかな?

 
 

ちょっと考えさせて。ああ、同じペースで増えるか。ということは、変動費。

正解。厳密には固定費もあるだろうけど、もし仕入れた商品を売るだけなら、それは変動費と考えてもいいだろうね。

 
 

うん。

だから、とにかく損益計算書を見ていてもわからないってことだね。売上原価とか製造原価のなかには、変動費も固定費も入ってて、それは販売費及び一般管理費も同じ。あと、何が変動費で何が固定費かは、会社によっても違うから、費用の中身を1つずつ見ていって、変動費と固定費に分けていかないといけない

 
 

わあ、大変だ。でも、普通はそういうことしないよね?

いや、ちゃんと変動費と固定費を分けてる会社は多いと思うよ。もちろん、ちゃんと見ていない会社もあるかもしれないけど。でも、どれだけ固定費があるかは絶対に見ておいたほうがいい。何でだと思う?

 
 

今「何で?」って聞こうと思ったところ。何でだろ?

 
 
 
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じゃあ、変動費ばっかりの会社と固定費ばっかりの会社、どっちがいい? ちゃんと覚えてるかわからないけど、変動費というのは、売上が増えると、同じように増える費用。固定費は、売上が増えても金額は一定。

 
 

変動費がいっぱいあったら、売上がいっぱいあるってことだよね?

それは考え方が逆だね。売上がいっぱいあるから、変動費も大きくなる。例えば、製品がいっぱい売れるから、原材料の仕入も多くなって、原材料費が増える。だから、まず売上の水準が決まる。それはお客さんとの間で決まることだからね。で、その水準に合わせて費用が発生する。その発生の仕方が、変動費と固定費で違うってこと。いいかな?

 
 

うん、うん。よくわかった。誤解してた。それで、売上の水準っていうのは、どういうこと?

「水準」って言葉ね。「高さのレベル」かな。売上がどれだけ大きいかということ。売上の大きさ。

 
 

ああ、そうなのか。

 
 
 
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じゃあ、数字を使おうか。2つの会社を考えて。会社Vと会社F。どちらの会社も売上は1,000、費用は800で同じ。でも、会社Vは費用のすべてが変動費で、会社Fは費用のすべてが固定費。どっちの会社がいい?

 
 

えーっと、会社Fのほうは、売上が増えても費用が800のまま増えないっていう意味?

そのとおり。会社Vの費用は売上に連動して動くけどね。

 
 

関係ないかもしれないけど、ここから売上が下がったら、変動費は売上と一緒に下がるのか。でも、固定費は下がらないから、売上が500とかになっちゃったら、300の損失になるな。変動費なら、売上が下がっても、利益は… あれ?

ちょっと待って。その話は、全然関係ないことじゃなくて、すごく大事な話。だから、ちゃんと確認しよう。いま、「売上が500になったら」って考えたよね。その場合、固定費は確かに800のままだから、会社Fは300の損失になる。じゃあ、売上が500になったら、会社Vの損益はどうなる?

 
 
 

同じ間隔で下がるから200のまま? それとも同じ割合で下がるって意味? 割合だったら、利益は100になると思うけど。

(苦笑) ごめん、定義をはっきりさせたほうがよかったね。変動費は、売上に対する比率を固定して考えよう。だから、1,000に対して800なら、変動費は売上の80%で、比率としては固定されてる。そのほうが自然だよね。80円の商品を仕入れて、100円で売るなら、費用は売上の80%になるもんね。

 
 

ああ、そうだね。だから、利益は売上の20%。

そうだね。会社Vは売上が500円になったら、利益はその20%の100だよね。で、結局、会社Vか会社Fのどっちがいい?

 
 

変動費のほうだから、会社V!

うん。それは1つの考え方だね。変動費の大きい会社は、不況耐性が強いというか、景気が悪くなったときでも生き残りやすいね。

 
 

ああ、そういうことか。

ここは会社を経営するときには大事なポイントだから、回を改めて、次回ちゃんと確認しよう。

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