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第33回 金利と設備投資の関係を考えてみよう

第33回は、金利と設備投資の関係を考えます。さっぱり言うと、設備投資の際に金利がハードル・レートとしての意味を持つというお話です。まだ資本コストや現在価値には触れません。ただ、金利と景気の関係は少し話しておこうと思います。

前回は、100円の投資に対して3円の利益が出るような投資を考えたよね。投資利回りとかROIとか呼んだけど、それが3%。これは大丈夫かな?

 
 

うん! 「ROなんとか」っていうのが、他にもあるって言ってた。

そうだね。じゃあ、いま銀行の金利が1%なら、この投資はしたほうがいいかな?

 
 

金利が1円で、利益、えっと… 営業利益の3円より小さいから、投資したほうがいい。

営業利益ってよく覚えてたね。言い忘れてたけど、前回と同じように、ROIの分子は仮に営業利益ということにしておこう。じゃあ、金利が5%ならどう?

 
 

金利が5円で、営業利益の3円より大きくなるから、もっと他のことに使ったほうがいい。

もし他の投資案件があればね。でも、この案件というかプロジェクトがベストのプロジェクトなら、どうする?

 
 

それだったら… でも、投資をしたら利益がマイナス2円になるから、返せなくなっちゃうよね?

そうだね。営業利益は利払い前のものだからね。損失が2円出るね。もともとの質問は「投資はしたほうがいい?」だったけど、どう?

 
 

えー、投資しないほうがいいのかな?

うん。この場合は、たぶん投資しないのが正解だね。

 
 
 

何か引っ掛かるなー

今の前提条件は、3円の利益を計算するときに引く費用は、全部この投資に関連する費用だってこと。だから、投資をしなければ、その費用は一切かからない。そう考えると、投資をすると3円の利益が得られて、5円の金利を払う。頑張って働いて、2円の損失が発生するだけ。それだったら、寝ておいたほうがいいよね。

 
 

へへへ。それだったら、寝とく。

 
 
 
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そう。だから、金利が上がると、会社は設備投資をしにくくなるよね。

 
 

お金を借りるならそうだね。

それも一理あるね。お金をいっぱい持っている会社なら、借りなくてもいいから、金利を気にせずに投資ができるかもしれない。でも、また今度話すけど、会社が持っているお金は、仮に株主から調達したものでもコストはゼロじゃない。正確じゃないけど、配当とかも払わないといけないよね?

 
 

ああ、そうか。会社は必ず誰かから資金調達してるもんね。

そうだね。会社が稼いだ利益も株主のものだから、銀行から借りるか、株主に資金を出してもらうかのどちらかと考えておけばいいね。今は借入れを考えるけど、じゃあ、金利が下がれば、設備投資がしやすくなるのはいいかな?

 
 

うん、うん。

じゃあ、金利が下がれば、景気は良くなりそうだよね。

 
 

あ、いっぱい借りて、いっぱい設備投資できるからか。

うん。この前話した機械メーカーが受注するよね。で、機械メーカーも部品をいっぱい発注するよね。あ、「発注」というのは、注文を出すこと。「受注」の反対。

 
 

それくらいわかるよ。受注はそのままだし、発注も聞いたことある。発行も「出す」って意味だったじゃん。

そうだね(苦笑) 実は金利は日銀が調整できる部分があるんだよ。

 
 

え? 自分たちの銀行以外も?

うん。日銀は確かに銀行なんだけど、中央銀行っていって、銀行の銀行みたいな感じで、特別な銀行なんだ。

 
 

へぇー、そうなんだ。

このあたりはまたいつか話すけど、今は日銀が金利を調整できるとする。じゃあ、景気が悪くなりそうなら、日銀は金利をどうするかな?

 
 

景気を良くしたいから、金利を下げる!

正解。逆なら、逆だね。

 
 

え、景気を悪くしたいこともあるの?

いや、金利を上げるのは、景気が過熱しているときかな。あと、物価を安定させるためだったり。それと、景気が悪くなったときに金利を引き下げたいから、その引き下げの余地をつくるために、景気がいいときに金利を上げておくって考え方もあるよね。日本では長らく見てないけど。

 
 

へぇー。色々聞きたいことはあるけど、まあいいや。

話を戻すけど、金利は会社にとってコストの1つだから、金利の水準もよく見ておかないといけないね。

 
 

水準って何?

高さかな。金利が高いか、低いか。それが金利の水準。

 
 

OK、わかった。

でも、さっきこども君も言ってたけど、本当は投資のときに見るのは金利の水準だけじゃない。株主からの資金調達もあるから、そっちのコストも考えないといけない。だから今日の話は仮の話で、正確じゃないと考えておいて。今回はここまでだね。

 
 

うん、わかった。

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