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第23回 資金調達でお金は増えるけど、利益は増えない

第23回は、資金調達の話をします。といっても、本格的に資金調達について話すわけではなく、概念として、利益とお金のリンクをしっかり断ち切っておこうという趣旨です。ついでに、貸借対照表の見方も再確認します。

前回は内部留保の話をしたよね。そのときに、ちょっとあいまいにしたんだけど、「会社に利益を残しておくこと」と、「会社にお金を残しておくこと」はちょっと違う。これはまだわからないよね?

 
 

何が違うの?

難しいからまた先のほうで話すけど、利益が出ているからお金があるわけでも、お金があるから利益が出ているわけでもないってこと。例えば、会社を作ったとき、株主が会社にお金を入れる。これは会社にとって利益かな?

 
 

えー、そうじゃないの?

実は違う。会社の立場で見れば、利益が出ていなくても、株主にお金を入れてもらったら、お金は増えるよね。でも、それは投資の成果ではないから、会社にとっての利益じゃないってこと。だから、利益とお金は別物。

 
 

お金を借りてもそうなるよね?

そうなるね。もちろん、利益の出ている会社のほうが、たぶんお金は多く持っているけど、株主にお金を入れてもらったり、銀行とか他のところからお金を借りたりすると、利益とお金はそんなに連動しなくなるよね。

 
 

うん、いまの話だとそうなるね。

 
 
 
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ちょっと話を戻すけど、以前にも話したとおり、会社が株主に入れてもらったお金は、「資本金」とか「自己資本」といって、会社の基本的な財産になるもの。自分で稼いだ利益とは別扱いになるんだよね。図で見ると、資本金はこんな感じ。株主が会社に100円だけ出資したイメージ。

 
 
 

どうもすっきりしないんだけど、会社に入れたお金を資本金って呼ぶの?

そう。会社から見たら、「入れてもらった」お金だけどね。で、会社はお金自体も持ってる

 
 

入れたのは資本金じゃないの? 会社にとってお金と資本金は別物?

うん。お金と資本金は別物だね。上の図、貸借対照表って呼ぶんだけど、覚えてるよね? ルールとして、会社が持っている資産は、貸借対照表の左側に書く。これはこの前話したよね。で、貸借対照表の右側は会社がどうやってそれを調達したかを書く。右側は資金調達の話だったね。

 
 

資金調達って、資金を手に入れるってことだよね?

うん、そうだね。会社が持っているお金は、貸借対照表の左側の話。株主が入れてくれたお金も、会社が自分で稼いだお金も、どちらも同じお金だから、左側では区別しない。でも、右側の資本金は、株主が出資してくれたということ。会社がそうやって資金を調達したことを記録しておくってことだね。

 
 

そういうことか。わかった。

じゃあ、別の図で、銀行からお金を借りたときの図も描いてみようか。いま100円だけ借りたとする。

 
 
 

あ、何となくわかった。左側はお金が入ってきたから同じだよね。でも、右側は「銀行から借りた」とか書くのか。

そう。右側には「借入金」って書いておくけど、これは借入金の形で資金を調達したってこと。

 
 
 

そういうことか。わかった。

ちなみに、借りたお金はいつか返さないといけないから、半分返すと、こんな感じになるね。

 
 
 

あれ、お金も半分になるの?

そうだね。もともとの借入金が100円なら、お金も100円入ってくるよね。で、半分返すと、借入金は50円になる。でも、返すということは、50円のお金を銀行に渡すから、残りのお金も50円になる。

 
 

ああ、そういうことか。

これが資金調達っていう感じ。ここはこうやって書くっていうルールだから、覚えないと仕方ないところはあるね。でも、今の話で分かったと思うけど、お金があるからといって、利益があるわけじゃない

 
 

そうか。銀行から借りてもお金があるんだから、それは利益じゃないよね。儲かってないもんね。

そう。だから、銀行から借りてお金があっても、それは配当できない。配当のことはこの前話したけど、配当は利益の中から払うものだよね。銀行から借りたものは利益じゃないから。

 
 

そうか。利益がないと配当できないんだった。

そうだね。儲かってないのに配当はできないと考えておいていいよ。今回はここまで。

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