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第194回 IRRの高い投資案件は金利の高い預金と同じ

第194回は、IRRの意味合いを考えます。将来から現在に割引計算する考え方だとわかりにくいようなので、逆に現在から将来へIRRで運用していくようなイメージを伝えます。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん(本物はこちら)。

こども君:小学6年生。体育と休み時間を過ごすために小学校に通い、阪神タイガースをこよなく愛する普通の男の子。好奇心が強く、数字を扱うのは得意。ただ、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。スポーツ大好き、RPG大好き、三国志やキングダムも大好き。

前回は、一応「IRRとは何か」みたいな話をした。

 

投資案件のNPVをゼロにするような割引率でしょ?

そうだね。この場合の割引率はハードル・レートとは別物だった。投資案件のCFだけから、ある意味で逆算される割引率。これが投資案件の利回りということだった。一応はわかったけど、これとハードル・レートを比べるのが、ちょっとしっくりこない感じだったんだよね。

 

うん。ちょっと気持ち悪い。

了解。じゃあ、IRRから離れて、NPVルールで考えると、投資案件のCFをハードル・レートで割り引いたときに、NPVがゼロになれば、それが投資すべきかどうかの分かれ目になる。それはいいかな?

 

それはいいよ。

ということは、投資案件の利回り、IRRだね、それがハードル・レートより高ければ、その投資案件のNPVはプラスになるはず。ハードル・レートよりも高い割引率で割り引かないと、NPVがゼロにならないってことだからね。

 

そうなんだよね。ちょっと引っ掛かるけど、一応はわかる。

割引率が高ければ高いほど、将来CFの現在価値が小さくなる。だから、IRRが高いということは、高い割引率で割り引いても投資額と一致するくらいの回収額があるってこと。現在価値ベースで見て。逆にいうと、IRRが高い投資案件は、割引前の将来CFが大きいはず。

 

ああ、そう考えるのか。投資額が決まってて、割引前の回収額のCFも決まってて、その2つが一致するような割引率を計算するってことか。将来CFが大きければ大きいほど、割引率を高くしないと、投資額と一致しないよね。NPVがゼロにならないというか。

そのとおり。こうやって将来から現在に割り引く方向で考えると、ちょっと難しいかもしれないけど、割引率、つまり、IRRが高いということは、逆に現在から将来に見ていくと…

 

またわからなくなった。

じゃあ、現在価値計算のことをもう一度整理しよう。金利を1%としたら、今の1万円は、1年後に1万100円になる。だから、「1年後の1万100円の現在価値は1万円」と考える。この現在価値計算は将来から現在に遡ってる。

 

それはわかる。

じゃあ、同じ条件で、現在から将来に見ると、今の1万円は、1年後に1万100円になる。

 

当たり前じゃん。さっき言ったじゃん。

その金利をIRRと置き換えてみて。IRRは割引率と考えたけど、それは金利と同じ。だから、現在から将来を見ると、元本が毎年IRRの率の分だけ大きくなっていく。もしIRRが23%なら、初期投資額を元本と考えて、翌年には1,230になるってこと。

 

ああ、IRRが高いと、投資額がどんどん大きくなっていくのか。そういうことか。

理屈的には、回収したCFを再投資してることになるんだけど、そこまではいいよ。だいたいイメージはつかめたみたいだね。IRRが高い投資案件は、ある意味で金利が高い預金と同じってことだよ。

 

わかった!

じゃあ、もう一度IRRのことを割引率と考えて。その考え方からすると、将来CFの絶対額が大きいことも大事だけど、他に大事なことは?

 

すぐに回収することが大事。投資してすぐ!

(笑) 投資してすぐは難しいかもしれないけど、できるだけ早く投資を回収したほうがいいね。同じCFなら、2年後よりも1年後に回収したほうが…

 

現在価値が大きくなるからね。

そのとおり。だから、実際に、会社の人はIRRをよく見てる。お父さんのお仕事だと、海外投資とかあるけど、そういう場合でも、資金を現地で寝かさないように、回収できるものはできるだけ早く回収してる。

 

そのほうがIRRが大きくなるからだよね。でもさー、みんなIRRを使ってるの? NPVは?

IRRのほうが、規模にかかわらず比較しやすいからね。NPVは絶対額だから、金額の大きな投資案件ほど大きくなってしまう。だから、収益性がわかりにくい。

 

ああ、そういうことか。言われてみるとそうだね。

もちろん、規模は規模で別に考えないといけない。あくまでも調達できる資金は限られるからね。それをどの投資案件に配分するかの問題。

 

はーい。もうわかった。

(笑) じゃあ、今回はここまで。

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