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第193回 NPVが理解できたので、次はIRR(内部収益率)へ

第193回は、NPV(正味現在価値)の意味合いを再確認します。ただ、こども君はNPVの考え方があまりしっくりこないようで、話はIRR(内部収益率)へと進みます。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん(本物はこちら)。

こども君:小学6年生。体育と休み時間を過ごすために小学校に通い、阪神タイガースをこよなく愛する普通の男の子。好奇心が強く、数字を扱うのは得意。ただ、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。スポーツ大好き、RPG大好き、三国志やキングダムも大好き。

前回は、NPV(正味現在価値)とかNPVルールの話をした。一応概念は理解できたよね?

 

うん。将来CFの現在価値を計算して、それと初期投資額を比べた。で、差し引きのNPVが243になったりした。

そうだね。こんな感じの表を使ったよね。

 

でもさー、ちょっと言いかけたんだけど、NPVの意味は分かっても、ハードル・レートと直接比べるわけじゃないから、わかりにくい。ハードル・レートって10%だったじゃん。それと比べたい。

うん。投資案件の利回りを計算したい。で、それとハードル・レートを比べたいってことだよね。それはわかる。そういうやり方もあるから、後で話す。

 

じゃあ、そっちを先に教えてよ!

ごめん、ごめん。でも、まずは、このNPVの考え方で、「すべての将来CFを現在価値に引き直して比べる」っていう発想はいいかな? プラスのものもマイナスのものも全部現在価値に引き直す。その後で全部足し算する。時点が違うと足し算できないからね。

 

同じ500でも価値が違うから。

そのとおり。だから、上の割引率10%のケースでは、経営者が「投資する」と決めた瞬間に、243の現在価値が入ってくる。実際の回収は将来になるけどね。「投資する」って決めたら、価値が243だけプラスになるなら、「投資する」って決めたほうがいいよね。

 

そうだね。それはわかるんだけどなあ。

じゃあ、さっきこども君が言ってたほう、投資案件の利回りとハードル・レートと比べるやり方でいこうか。

 

うん。結局さー、ハードル・レートが上がったら、現在価値を考えなくても、必要なリターンは上がるじゃん? あれ? 何が言いたかったんだっけ?

リターンのほうのレートを計算できればすっきりするかな? 加重平均資本コストが典型だけど、ハードル・レートは基本的に調達と紐付いてるから、「これだけの利回りが必要」という発想になる。一方で、投資案件にも、そのCFから計算されるリターンがあって、「これだけの利回りを生み出せます」というレートがあるはず。

 

ああ、その2つを比べるのか。そっちのほうがいいや。

(笑) じゃあ、どうやって計算する? 1年間じゃないから、単純に割り算では計算できないよ。ちなみに、上の表の投資案件の利回りって、何%くらいだと思う?

 

割引率が何%のときの投資案件?

投資案件は1つだよね。CFの組み合わせは変わってない。前回変えたのは、自社のハードル・レートだけ。つまり、調達のほうを変えた。この場合の投資案件の利回りは1つの値に決まるよ。

 

えー?

じゃあ、まずは絞り込んで。ハードル・レートが10%なら「投資すべき」という結論になった。でも、…

 

30%ならマイナスになった。だから、投資案件の利回りが10%と30%の間というのは分かる

そこは分かるんだね。割引率30%のときは、こんな感じだったよね。じゃあ、エクセルで数字を動かしてみたらいいじゃん。

 

割引率を動かすのか。それで何を見つければ…

珍しく悩んでるね。そういうの、たまにはあったほうがいいよ。

 

イラついてるやん(笑)

 

ああ、そうか。NPVがゼロになるようにすればいいのか。そういう割引率を見つける!

正解。それがこの投資案件の利回りだね。これは「内部収益率」とか「IRR」と呼ばれる。聞かれる前に答えるけど、Internal Rate of Returnの略

 

ふーん。でも、何かしっくりこないや。

そうかもね。ハードル・レートのほうは、どちらかというと調達側で決まるよね。WACCみたいに、貸借対照表の右側の話

 

うん。それはわかってるよ。

で、IRRは投資案件の利回りだから、貸借対照表の左側の話。資産へ投資するからね。そうすると、資産からリターンが生まれる。その利回りを計算してるだけ。

 

うん。それもわかってるよ。でもなあ…

ちょっと長くなってきたから、ここで切ろうか。IRRの意味はもうちょっと説明するよ。

 

わかった!

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